『ゲーム・オブ・スローンズ』の壁も登場!!海外ドラマファンも絶対にハマる!アナログゲームの世界

みなさんはボードゲームやカードゲームといった電源を使わないアナログゲームが近年ひそかなブームとなっているのはご存じでしょうか? テレビ番組の題材となったことで人気に火がついた『人狼ゲーム』も記憶に新しいところですが、最近は都内を中心にボードゲームカフェという見知らぬ人たちでも集まってボードゲームが遊べるカフェも続々とオープンしており、盛り上がっているそうです。

さらには、企業やアマチュアのゲーム製作者が出展する"電源不要ゲーム"を対象とした「ゲームマーケット」と呼ばれるイベントにも多くの来場者が足を運んでおり、そのブームはまさしく本物。そんなブームとなっているボードゲームの中には、海外ドラマをモチーフとしたボードゲームもあるんです。今回は12月2日(土)、3日(日)に東京ビッグサイトで開催された「ゲームマーケット2017秋」の中から、海外ドラマファンも楽しめるアナログゲーム2作品を紹介したいと思います。

■大人気ファンタジードラマが名作ボードゲームと夢のコラボ!!

ファンタジードラマとして全世界で大ヒットしている『ゲーム・オブ・スローンズ』が、同じく世界的に知られる名作ボードゲーム「カタンの開拓者たち」のゲームシステムを利用してボードゲームとなったのが「カタン:ゲーム・オブ・スローンズ ブラザーフッド オブ ザ ウォッチ」(販売:株式会社ジーピー 発売中)です。

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ゲームの内容は、ウェスタロス北方地域を舞台に、北の壁を守る冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)となって、攻めてくる野人から領土(ギフト)を守るというもの。野人の襲撃を防ぐためには、領土から資源を得ることでナイツ・ウォッチを増員し、いち早く壁に配置しなければなりません。北の壁を模した駒や、ナイツ・ウォッチの駒、野人の駒の中には巨人も登場するなど総駒数は128個となっており、プレイ時間も60~75分とボリューム満点の一品。

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またゲームを有利に進めることができるヒーローカード(北の英雄たち)にはジオー・モーモント、マンス・レイダー、サムウェル・ターリーなどドラマでお馴染みのキャラクターも登場し、ファンならテンションが上がることでしょう。

将来的に拡張セットや別ルールとして、ウェスタロス南方地域を舞台としたバージョンの発売も期待したい作品となっています。

■カルト的人気シリーズ『ハイランダー』がカードゲームとなって復活!!

1980年代にカルト的ヒットとなったソードアクション映画の傑作『ハイランダー/悪魔の戦士』。映画版はその後も続編が製作されて人気シリーズとなり、『暗黒の戦士 ハイランダー』『新ハイランダー アマンダ』としてTVドラマ版も1990年代に日本放送されていたのでアクション好きの海外ドラマファンの中にはご存じの方も多いはず。その不死の戦士(ハイランダー)たちの戦いを対戦カードゲームとしてゲーム化したのが「Highlander the Duel(原題)」(製作・販売:B&B GAMES STUDIO 日本発売は2018年以降予定)です。

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2人用カードゲームとなっている本作は、主人公コナー・マクラウドか宿敵クルガンのどちらかを操り、ハイランダーとして映画さながらの決闘を繰り広げるという内容。カード上に描かれた体の部位を示すアイコンを駆使して交互に攻撃・防御を繰り返し、規定のダメージを与えることで勝利を目指します。シンプルな内容ながらも、攻撃や防御を行うための手札を構築する際にカードをどのように連携させるか、キャラクターの持つ特殊能力の発動タイミングをどうコントロールするかなど、なかなか奥深い内容のカードゲームとなっています。

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今回は映画第1作の版権を取得していることもあって、映画版を彷彿させる美麗なカードのイラストと、フレーバー(直接ゲームのルールに関わらないが、ゲームを盛り上げる要素)としてゲームを盛り上げる精巧なフィギュアも目を引きます。また、2人用のカードゲームということで手軽に遊べるのもポイントですね。

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コナーとクルガン以外にも、『ハイランダー』シリーズには映画第1作でショーン・コネリーが演じたフアン・ラミレス、テレビ版の主人公ダンカン・マクラウドやアマンダなど個性豊かなハイランダーが多数登場しているので、ゲーム版でも拡張セットとして今後の登場を期待したいと思わされる作品です。

■まだまだあるぞ!海外ドラマ系アナログゲームの数々

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今回は日本語化された作品をご紹介しましたが、未訳ではあるものの気になる海外ドラマ系アナログゲームはまだまだたくさんあります。例えば、『ウォーキング・デッド』の「The Walking Dead: No Sanctuary」、『ドクター・フー』の「Doctor Who: Time of the Daleks」、『スパルタカス』の「Spartacus: A Game of Blood & Treachery」。推理ボードゲーム「クルード(Cluedo)」と『SHERLOCK/シャーロック』のコラボ作品「Cluedo: Sherlock Edition」や、戦略陣取りボードゲーム「Risk(リスク)」のコラボ作品として『ゲーム・オブ・スローンズ』版や『ドクター・フー』版もあります。さらに、日本でも有名な「モノポリー」は『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』『ビッグバン★セオリー』などいろいろな海外ドラマ作品とコラボしています。英語が得意な方は個人輸入で英語版を購入することもできますが、ぜひとも日本語版として発売してほしいですね。

海外ドラマ系アナログゲームは海外ドラマファンと集まった時に遊べば盛り上がること間違いなしです! 海外ドラマの新しい楽しみ方の一つとしてぜひオススメですよ!!

Photo:
『ゲーム・オブ・スローンズ』
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「カタン:ゲーム・オブ・スローンズ ブラザーフッド オブ ザ ウォッチ」
「Highlander the Duel」
(C) 2017 StudioCanal
『SHERLOCK/シャーロック』
Robert Viglasky © Hartswood Films 2013