『ブラック・ミラー』で好評の新エピソード、スピンオフの案が浮上

Netflixの人気オムニバスSFドラマ『ブラック・ミラー』で、配信がスタートしたばかりのシーズン4。その第1話「宇宙船カリスター号」は、製作陣の間でスピンオフの案が浮上していることを、米Hollywood Reporterが伝えた。

近未来のテクノロジーを題材に、強い風刺のメッセージを含むエピソードが作られてきた本番組において、「宇宙船カリスター号」は『スター・トレック』のパロディという体裁をとったエピソードとして高い評価を集めている。出演は、ジェシー・プレモンス(『ブレイキング・バッド』)、クリスティン・ミリオティ(『ママと恋に落ちるまで』)、ジミ・シンプソン(『ウエストワールド』)ミカエラ・コーエル(『チューインガム』)ほか。

同エピソードを監督したトビー・ヘインズ(『ドクター・フー』『SHERLOCK(シャーロック)』)によると、製作者のルイーズ・サットンは、同エピソードからTVシリーズへのスピンオフを実現させる素晴らしいアイデアを思いついたとのこと。

「TVシリーズはぜひやりたい。このエピソードはたぶん、宇宙を舞台にした番組の中でも指折りのパイロットの一つといえるだろう。それを僕が監督したんだ。TVシリーズになることを熱望しているよ」と、ヘインズ監督は話している。

さらにヘインズ監督は、「(番組クリエイターの)チャーリー(・ブルッカー)は、『ブラック・ミラー』でまたこの世界を再訪するかもしれない。僕が監督するかどうかは分からないけれど、番組の一ファンとして、そしてこのエピソードを手がけた人間として、ぜひ、クルーや出演者たちと一緒にまた働きたいと思っている。監督冥利に尽きる作品だった」と続けている。

ちなみに、企画当時、本エピソードの脚本を読んで興奮したヘインズ監督は、ぜひ監督を担当させてほしいと製作陣に懇願したとか。74分の尺のエピソードを20日間で撮影するという強行スケジュールにもかかわらず、『スター・トレック』のファンにも評判の高い作品を生み出した。ヘインズ監督の話からすると、「宇宙船カリスター号」は、ひょっとしたらこの1話だけでは終わらないかもしれない。

『ブラック・ミラー』シーズン4はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)