緊急再来日!『ブラックリスト』トム・キーン役ライアン・エッゴールドに再び直撃インタビュー

スーパー!ドラマTVにて1月30日(火)よりシーズン5が独占日本初放送となるアクション・サスペンス超大作『ブラックリスト』。そのジャパンプレミアのために緊急再来日したトム・キーン役のライアン・エッゴールドを今回も直撃! 2015年12月以来となる2度目の来日、スピンオフ『ブラックリスト リデンプション』(以下『リデンプション』)への出演、『ブラックリスト』シーズン5の見どころなどについて語ってもらった。

――2年ぶりの来日になりますが、今の気分はいかかですか?

嬉しいね。最初の来日は何もかもが新鮮で、びっくりして目を丸くしていたらあっという間に過ぎ去ってしまった(笑) 今回の来日は懐かしいという感覚があって、一人で街を歩けるようになったことがとても嬉しいよ。

――何か興味を引かれるようなことはありましたか?

僕はレコードのコレクターなので、渋谷にレコードを買いに行ったけど、欲しいレコードがたくさん見つかったのでちょっと買いすぎちゃったかな(笑) それから、日帰りで河口湖に行ったよ。富士山のふもとだから、すごく空気が澄んでいて気持ちが良かった。そこで温泉旅館に滞在して初めて畳のお座敷に入って、本当に落ち着けた。妹と一緒に行ったんだけど、妹は布団を持って帰りたいと言っていたよ(笑)

――日本でも『リデンプション』の放送が始まり、盛り上がっています。『リデンプション』出演によってご自身にはどのような変化がありましたか?

すごく忙しかった(笑) 撮影の合間に、初監督作品としてインディーズ映画の撮影もしたからね。その作品では、監督だけじゃなく脚本も書いたし、編集も自分でやったんだ。主演ドラマシリーズの撮影の合間に一本の映画を仕上げるというのはトリッキーだったけど、忙しいくらい仕事があるのは良いことだしね。

――俳優・監督・脚本などのほかに音楽活動もされているそうですね。

ギターとピアノを弾くんだけど、ある意味、趣味的な要素が強いかな。息抜きじゃないけど、俳優業からちょっと離れるのはいいことだと思う。音楽が根本的に大好きだから楽しんでやっているよ。

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――『リデンプション』はドラマシリーズ初主演作でしたね。

主演ということで、発言力が少し大きくなったのは嬉しかった。いろんなアイデアを出すこともできたし。それと、『リデンプション』を通じてトム・キーンという役をさらに探求できたと思う。なんといっても主役だから、出演シーンも多いし、全部のエピソードに出るから、撮影は大変だった。全く休みがなかったからね(笑)

――前回来日時のインタビューでは、映画『ジェイソン・ボーン』のようなアクション作品にも出演したいとおっしゃっていました。『リデンプション』はスパイアクション的な作品ですが、出演してみていかがでしたか?

『リデンプション』を作るにあたって、みんなと『ジェイソン・ボーン』の話はよくしたよ。それと、1960年代のドラマ『スパイ大作戦』や、映画『オーシャンズ11』のようにチームとなって任務を実行する楽しさ、ユーモアとかそういった作品についても話し合ったね。『ジェイソン・ボーン』に関しては、とにかくファイトシーンが素晴らしいし、物語にも非の打ちどころがない。それに、キャラクターもすごく真実味があって、願わくは少しでも『リデンプション』がそれに近づけていたらいいと思う。

――『ブラックリスト』はエリザベスとレディントンの家族をめぐる物語でもありますが、『リデンプション』もトムとスコティー、そしてハワードの家族をめぐる物語ですね。

そうだね。その対比は実際にあると思う。この2本のドラマの核となっているのはやっぱり「家族」であり、家族とのつながりを持ちたいという強い気持ちなんだ。その思いが家族を守りたい、家族を築きたいといった感情につながるんだと思う。だけど、彼らを取り巻く状況が決してそれを許してくれず、スパイが暗躍している世界であるということが、この2つの作品の魅力でもあるんだ。

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――トムの両親、スコティー役のファムケ・ヤンセンとハワード役のテリー・オクィンとの共演はいかがでした?

二人とも本当に素晴らしい役者なので、一緒に仕事ができて嬉しかった。トムと父、トムと母という関係には少し違いがあるんだ。トムは、父親ハワードに対してはよりオープンでいられる。素直に「息子として対応したい、どうやったら近づけるんだろう?」と模索しているわけなんだ。一方で、母親のスコティーに対しては、彼女が何かを隠しているから、こっちもいろいろと隠さなければいけないことがあって、単純に「お母さん!」と涙の再会ができないところが、接し方の違いだね。

――『リデンプション』では、トムが『ブラックリスト』で敵対していたソロモンとコンビを組むというのも面白いです。ソロモン役のエディ・ガテキと普段から仲が良いそうですね。

エディが『リデンプション』のメンバーになってくれてとても嬉しい。素晴らしい役者だし、すごく楽しい人だから、セットで一緒にいると楽しいんだ。共演できて本当に良かった。ソロモンというキャラクターはトムと少し似ているところがある。どちらもすごく有能な工作員であり、任務遂行のためにはルールを平気で曲げていろいろ考えて巧妙にミッションを遂行するんだ。そういうところが面白いし、二人がコンビを組むというのがユーモアの要素となっているので、楽しんでもらえるんじゃないかな。

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――『ブラックリスト』ではシーズン4を経て、トムとエリザベスの関係が大きく変化しました。エリザベスとの間に娘アグネスが生まれて家族としてのシーンが増え、シーズン1第1話(パイロット版)のような明るい家庭が戻ってきた雰囲気もあります。

シーズン5の最初にトムとエリザベスは再会して、より親密になるんだ。その関係は、パイロット版のものより親密だし、真実味があると思う。当初の二人は、どちらかというとおままごとをしているようなイメージで、お互いに完璧なカップルを演じていた感があったからね。その後にそうした関係が崩壊してお互いにいろいろと隠し事をすることになって、だまし合いの果てに、お互いを殺し合う仲にもなる(笑) それがまた仲良くなって、相手なしではいられないという気持ちに至ったのは素晴らしいことだ。二人の関係に真実味が生まれたと思う。

――シーズン4は、トムが受け取ったスーツケースの中に骨が入っていたというショッキングなシーンで終わりましたが、シーズン5ではどんな展開が待っているのでしょう?

その骨をめぐっていろいろな物語が展開していくよ。トムに関して言うと、彼はとにかく何を犠牲にしてでも、骨の真相を追究しようと努力する。そして真相を探しあてるけど、それがまた一つの引き金になってドンドンと物語が進んでいくんだ。

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――『リデンプション』への出演により、トムのシーズン4での出番が減っていたことから、今回のメインキャスト復帰を喜んでいるファンが多くいます。

僕も喜んでいるよ。『リデンプション』で明かされた物語があるからこそ、また新たなトムをみなさんに見てもらえるんじゃないかな。

――シーズン5でお気に入りのシーンは?

詳しくは言えないけど、車の中でトムとレディントンがこれまでにないぐらい真っすぐに向き合って、心を開いて話すシーンだね。ぜひ注目してほしい。

――最後に、シーズン5を楽しみにしている日本のファンヘメッセージをお願いします。

また日本に来られて本当に嬉しいよ。今回さらにいろいろな場所に行くことができて、とても楽しませてもらっているし、これから何度でも日本に来られたらいいね。シーズン5では登場人物たちがこれまでにないような状況に置かれることになるから、その様子を楽しんでもらえればと思う。例えば、自分の組織を失ったレッドは、一から作り直さなければならない。一方で、トムは極限まで追い込まれるんだ。その結果、トムとはこういう人間だったのかという彼の本質が分かってもらえると思うよ。

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■放送情報
・『ブラックリスト シーズン5』
スーパー!ドラマTVにて1月30日(火)22:00よりスタート
[二]毎週火曜 22:00~ ほか
[字]毎週火曜 24:00~ ほか

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・『ブラックリスト リデンプション』
スーパー!ドラマTVにて放送中
[二]毎週月曜 22:00~ ほか
[字]毎週月曜 24:00~ ほか

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Photo:

トム・キーン
『ブラックリスト リデンプション』(c) 2017 Sony Pictures Television Inc. and Universal Television LLC. All Rights Reserved./『ブラックリスト シーズン5』(c) 2017, 2018 Sony Pictures Television Inc. and Open 4 Business Productions LLC. All Rights Reserved.