化学教師のウォルター・ホワイトが高純度のドラッグ"ブルーメス"を精製し、裏世界でのし上がっていく姿を描いた衝撃作『ブレイキング・バッド』。今月20日(土)に放送開始から10周年を迎えた大ヒットシリーズでクリエイターを務めたヴィンス・ギリガンが、製作当時に自分が出したアイデアに他の脚本家が猛反対したエピソードを語っている。米Varietyが報じた。
(本記事は、『ブレイキング・バッド』シーズン2のネタばれを含みますのでご注意ください)
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シーズン2第12話で、ウォルターの相棒ジェシーの恋人ジェーンが薬物過剰摂取で喉に嘔吐物を詰まらせ、その場にウォルターが居合わせるシーンがあった。劇中では、ジェーンからブルーメス精製のことで脅迫されていたウォルターは彼女を助けず、そのまま嘔吐物で彼女が窒息するところを黙視していた...というシナリオになっていた。
ところが、その展開について、ギリガンは違う案を考えていたのだとか。「ウォルターがジェーンの腕にヘロインを打ち込んで、自ら彼女を殺してしまうのはどうか」と彼が言うと、過激なアイデアに他の脚本家たちが猛反対。その意見に怖気ついたような表情を浮かべていたそう。
結局、劇中に描かれた通りの筋書きでスタッフの意見がまとまったようだが、このように製作スタッフがアイデアを出し合い、意見をぶつけ合いながら傑作シリーズが誕生した様子が伺えるエピソードではないだろうか。
ギリガンは、スピンオフ版『ベター・コール・ソウル』でもクリエイターを務め、米AMCにてシーズン4が今年中に放送される予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブレイキング・バッド』
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