『スター・ウォーズ』派生小説・コミックの"拡張世界"が正史から外された理由

35年以上にわたり、『スター・ウォーズ』の小説、コミック、ビデオゲームなどで構築されてきた拡張世界(Expanded Universe:以下、EU)。しかし、2014年にディズニーがルーカスフィルムを買収、新3部作の映画製作が決まると、EUは「Star Wars Legends」という新たなブランドをつけられ、正史から外されることになった。拡張世界に思い入れのあるファンを震撼させた決定は、どんな理由で下されたのだろうか。

ルーカスフィルムは2014年当時、EUを正史から外した理由について「映画製作者が創造的な自由を最大限に発揮できるようにするため」と説明している。同スタジオに20年以上勤め、社内データベースの管理をしているリーランド・チーは、SyFy.comのインタビューで、分かりやすく例えを挙げている。

「僕の目から見れば話は単純で、チューバッカがEUで死んだことになっているのが理由だ。唸り声だけあげるチューバッカは、小説の登場人物としては厄介だった。それでチューバッカは、命を落とすことになった」と話すチー。

「でも、実写映画にチューバッカを復帰させるチャンスがあるなら、ファンのためにもそのチャンスを逃すべきじゃない。チューバッカのいないエピソード7(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)を作って、不在の理由を説明するなんて考えられないじゃないか」と説明している。

たしかに、新3部作が始まるにあたって、チューバッカがすでに死んでいたことになっていたら、ファンは納得しなかったかもしれない。"チューバッカの死"に縛られずに物語を作るためにも、EUを正史から外す決定は妥当だったのだろう。

なお、EUの設定は完全に破棄されたわけではなく、現在もなお、新しい『スター・ウォーズ』作品を作るクリエイターが無制約で利用できるようになっている。(海外ドラマNAVI)

Photo:かくして、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に無事登場したチューバッカ(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved