子どもを産める女性が自由を奪われる世界を描いた話題作『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』。その原作者であるマーガレット・アトウッドが新たに手掛けた小説「MaddAddam」3部作を、TVシリーズにする動きがあることを、米Hollywood Reporterなど複数メディアが報じた。
「MaddAddam」3部作は、アメリカで2003年より刊行された第一部「オリクスとクレイク」をはじめとする、啓発的で、現代に警告を発する痛ましい物語。地球規模で広がった伝染病により人類が滅亡に瀕した世界を舞台に、世界を引き継ぐ新種族を導く少人数の生存者たちを描く。日本では第一部が早川書房より刊行されている。
激しい競争の中、その小説を映像化する権利を獲得したのは、パラマウント・テレビジョンとアノニマス・コンテンツ。デヴィッド・カンター(『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』『レヴェナント:蘇えりし者』)と、バード・ドロス(『素晴らしきかな、人生』)ほかが製作総指揮を務める。放送局は未定となっている。
今回の発表に際し、カンターとドロスは「小説世界は、並外れた広がりを持つアトウッドの想像を美しく描き出し、時間と世界の進化に深く突っ込んだ内容。これまでTVで表現された未来の中で、最もワイルドなビジョンをドラマにする魅力的な機会を与えてくれました」と共同声明で述べている。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、ゴールデン・グローブ賞でも作品賞・主演女優賞を受賞。また昨年9月には、カナダのCBC局が、アトウッド原作を元にしたミニシリーズ『またの名をグレイス』を放送(日本ではNetflixで配信中)するなど、アトウッドの小説は注目を浴びている。
アトウッド原作の話題作『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、2月28日(水)よりHuluにて独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
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