『オーファン・ブラック』クリエイター、TV版『スノーピアサー』ショーランナーに決定

『オクジャ/okja 』で知られるポン・ジュノ監督が手がけ、クリス・エヴァンス(『キャプテン・アメリカ』)、ジョン・ハート(『魔術師マーリン』)、エド・ハリス(『ウエストワールド』)らが出演したSF映画『スノーピアサー』。米TNTがそのTVシリーズ版を製作発注したことは、以前お伝えしたが、同作のショーランナーを、SFサスペンス・ドラマ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』(以下『オーファン・ブラック』)のクリエイターであるグレーム・マンソンが務めることが明らかになった。米Hollywood Reporterらが報じている。

実は、今回のマンソン就任前には、『アバター4』や『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』を手掛けたジョシュ・フリードマンがショーランナーだったが、クリエイティブ上の意見の相違により、同役を降りていた。フリードマンは、『スノーピアサー』のテレビ版を企画し、パイロット版でシリーズ製作の発注までこぎつけた張本人だったが、TNTの思惑に沿うようなショーランナーの方が望ましいということで、「失脚させられた」と本人は語っている。

今回の決定を受け、TNTオリジナル番組部門代表のサラ・オーブリーは、「『オーファン・ブラック』での素晴らしい活躍と、SFジャンル広範囲に渡るバックグラウンドを持つマンソンは、『スノーピアサー』のショーランナーとして最適な人選だと思います。彼は、凍りついた未来の世界に命を吹き込むと共に、同作の考えさせられる難しいテーマを先導していく最高のクリエイターです」と、同作のストーリーを踏まえてコメントしている。

『スノーピアサー』TV版は、映画と同じく寒冷化によって人類の大半が死滅してから7年後の未来を舞台にした作品。生存者を乗せて世界を走り続ける巨大列車の中で、激しい階級闘争と不平等な社会、そして生き残りをかけた政争が展開される。『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたジェニファー・コネリーと、ブロードウェイミュージカル『Hamilton』でトニー賞ミュージカル助演男優賞を受賞したダヴィード・ディグスが主演を務める。その他の出演者に、アリソン・ライト(『ジ・アメリカンズ』)がいる。

同作の放送開始日は現時点では未定。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』
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