『マイティ・ソー バトルロイヤル』アメコミ界の王「ザ・キング」へのオマージュとは?

現在公開中の『ブラックパンサー』が公開4日間で5億円超えという大ヒットスタートを切るなど、数々の世界的大ヒット映画を生みだすマーベル・スタジオ。4月に公開を控える『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』への期待も高まる中、アベンジャーズのメンバーとして、世界中で大人気のマイティ・ソーの活躍を描く『マイティ・ソー バトルロイヤル』のMovieNEXが好評発売中&デジタル配信中。この度、MovieNEXに収録されるボーナス映像の中から、アメコミ界の「ザ・キング」、ジャック・カービーに関する映像が2本解禁となった。

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1本目は、マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギや、本作で監督を務めたタイカ・ワイティティが、いかにカービーの作画からインスパイアされたのかを語る映像で、2本目はワイティティ監督の解説入りの本編クリップ映像である。

1962年にマーベル・コミックのヒーローとして初登場した雷神ソー。その生みの親はスタン・リーとカービーの伝説的な名コンビだ。巨大なハンマーを持った北欧神話の雷神であるソーが、アメコミの世界で活躍するという斬新なアイデアで大人気になった。以降、50年以上に渡りアベンジャーズの一員として、ソーは世界中のファンから愛されてきた。そして、2011年公開の『マイティ・ソー』で初めて実写映画化され大ヒット。続編『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』も話題となり、もちろん『アベンジャーズ』シリーズにも登場して人気を博している。

そんな『マイティ・ソー』シリーズ第3弾となる『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、いかにもアメコミらしいポップな映像が魅力的だが、これは、原作者カービーへのオマージュなのだ。ファイギも、「ソーの映画は全て彼の作品が原点だ。特に本作はカービーへのトリビュート作品とも言える」と語る。

アメコミの世界の王様的な存在として、「ザ・キング」の異名を取っていたカービーは、ソー以外にもキャプテン・アメリカやハルクなど、数多くの人気キャラを生んだ偉大なコミック・アーティスト。本作はそんな彼のタッチや色などのスタイルを見せ、道を切り開いた先駆者に賛辞を贈る絶好の作品だったとワイティティ監督は述べる。特に、死の女神ヘラによってソーが飛ばされた辺境の惑星サカールは、カービーの影響下にあり、「宇宙船もカービーのデザイン。いろんなカービーのネタが隠れている」という。ほかにも、力強いラインと大胆な色合いが特徴的なカービーの世界があちこちで堪能できる本作には、原作に対する監督やスタッフの大いなるリスペクトが詰まっているのである。

ダイナミックなSFアクション映画でありながら、爆笑必至のコメディでもあるという、エンターテインメントのど真ん中をいくスペクタクル巨編に仕上がった『マイティ・ソー バトルロイヤル』。ファイギも「『インフィニティ・ウォー』へとつながる重要な作品」と公言している。来月に迫った『インフィニティ・ウォー』の劇場公開に備えて、『マイティ・ソー バトルロイヤル』を見よう!

今回解禁となった映像の他にも、MovieNEXには制作の舞台裏や未公開シーン、キャスト陣のインタビューまで盛りだくさんのボーナス映像が収録されている。劇場のスクリーンでは絶対見る事ができない貴重な映像ばかり。圧巻のバトルアクションとユーモアがたっぷりのシリーズ最高傑作『マイティ・ソー バトルロイヤル』のMovieNEXは好評発売中&デジタル配信中。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』
MovieNEX(4000円+税)好評発売中、デジタル配信中

(海外ドラマNAVI)

Photo:『マイティ・ソー バトルロイヤル』
(C) 2018 MARVEL