『SHERLOCK』シーズン5はいつに?気になるマーティン・フリーマンの不満

シャーロック・ホームズとジョン・ワトソンというミステリー史上最も有名なコンビが活躍するドラマ『SHERLOCK/シャーロック』。アーサー・コナン・ドイルによる原作小説の舞台を19世紀のロンドンから現代のそれに翻案したシリーズは、8年前に英BBC Oneで放送されるや否や大ヒットとなった。ただし、熱狂的なファンに支持されてきたものの、昨年放映されたシーズン4は失速気味。ジョン役のマーティン・フリーマンによる"意欲低下宣言"もあり、新シリーズ放映までには数年を要する可能性が濃厚と見られている。

好スタートが裏目に

『SHERLOCK』の人気は放映スタートと同時に急加速した。シーズン1は第1話が本国イギリスで800万人以上の視聴者を獲得した上、BAFTA(英国アカデミー賞)で作品賞や助演男優賞(マーティン・フリーマン)を受賞し、エミー賞にもノミネートされた。

とはいえ、そんな好調なスタートが近年では裏目に出ていた。昨年放送されたシーズン4は、アクションシーンが増えた上、場当たり的なプロットのひねりが目立つとして、ファンや批評家から「未完成」と批判された。ある批評家は原作小説のタイトルをもじり、「シャーロック・ホームズと抹殺された脚本の謎」と揶揄しているという。

過度な重圧と恋人説で「もう楽しめない」

そうした状態にマーティンは失望を隠せないようだ。英Teregraph紙が今年3月に報じたインタビューの中で、彼は一種のビートルズみたいに熱狂的な人気を獲得した後で、多大な期待に応えるべく努力し続けなければならず、期待に沿えなければ厳しく批判されるのは大変だと指摘。「そんな状態ではもう楽しめない」と漏らしている。

さらに、シャーロックとジョンが何度もカップルに間違われる描写があることも影響してか、一部のファンの間では二人が恋仲になることへの期待が広がっているが、劇中で「僕らはカップルじゃない!」と叫ぶジョンにマーティン自身も同意見のようだ。シャーロック役のベネディクト・カンバーバッチと「恋人らしい演技をしたことは一度もない」と、恋人説を否定している。

中心スタッフも2年は動けない?

英BBC Oneで最後のエピソードが放送されてから1年以上が経過した今、新シーズンは製作が実現してもかなり先になるとの憶測がファンの間に広がっている。前述のマーティンに続いて、ホームズの宿敵モリアーティ役のアンドリュー・スコットも「次のシーズンがすぐに作られるとは思っていない」と発言し、ファンの見方を裏づけている。

また、マーティンは製作側から新シーズン制作に関して特に聞いていないと話すが、企画・製作総指揮を担当するスティーヴン・モファットは、「まだ誰も『SHERLOCK』のドアを閉めてはいない」と番組終了の噂を否定。同じく製作総指揮を担うほか、マイクロフト・ホームズ役で出演もしているマーク・ゲイティスも「我々はできる限り長く続けたいと願っている」と語っている。ただし彼ら二人は現在は古典小説「吸血鬼ドラキュラ」を元にした新作ドラマの製作を進めており、これが『SHERLOCK』続編の妨げの一つになっているのは事実だ。ゲイティスはこの新作に最低2年をかけ、その間は『SHERLOCK』を再開しないと宣言している。

主演のベネディクトとマーティンが、本作でブレイクして以降、ドラマや映画で多忙を極めていることも、新作製作への障害として挙げられる。そんな中、Radio Timesによれば、モファットは今後はレギュラーでなく不定期に放送する意向を示しているとのこと。シーズン4に対する批評を受け止め、長い時間をかけてでも質を重視する方向に舵を切ることも考えられそうだ。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『SHERLOCK/シャーロック』© Hartswood Films 2010