アイザック・アシモフのSF小説「ファウンデーション」シリーズ、米Appleがドラマ企画に着手

アイザック・アシモフ作の傑作SF小説「ファウンデーション」シリーズをドラマシリーズ化するべく、米Appleが企画に着手したことを、米Hollywood Reporterなど複数メディアが報じた。

1950年に第一作が刊行された「ファウンデーション」シリーズは、遠い未来の宇宙を舞台に、銀河帝国の崩壊と、その後に続く文明の再建を壮大なスケールで描く宇宙叙事詩。帝国の崩壊を予測した天才科学者のハリ・セルダンは、来るべき暗黒時代に備え、新たな帝国樹立のための拠点を、辺境の惑星に設立する。

このシリーズはオリジナルの三部作が特に有名で、1966年にはヒューゴー賞ベストオールタイムシリーズ部門を受賞。日本では早川書房より「ファウンデーション」「ファウンデーション対帝国」「第二ファウンデーション」のタイトルで刊行された(ほかに東京創元社からも翻訳版が出ている)。その後もアシモフ自身や他の作家により、続編や前章にあたる小説が書かれている。

今回のドラマシリーズ化においてショーランナー・製作総指揮・脚本を担当するのは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』など、DCコミックの映画において製作や脚本を手掛けているデヴィッド・S・ゴイヤーと、『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』の製作総指揮を務め、『アバター』続編の脚本も執筆しているジョシュ・フリードマン。

「ファウンデーション」シリーズは、2009年に映像化の権利を得たソニー・ピクチャーズのもと、ローランド・エメリッヒ(『インデペンデンス・デイ』)が映画化しようとした。その後、2014年には、米HBOが大金を投じて映像化の権利を獲得し、ジョナサン・ノーラン(『ウエストワールド』)がTVシリーズ化しようとしていることも報じられたが、いずれも実現していない。(海外ドラマNAVI)

Photo:『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
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