『ウエストワールド』のクリエイター、近未来SF小説をAmazonでドラマ化へ

西部劇風のアミューズメントパークをモチーフにした大ヒットSFドラマ『ウエストワールド』。製作総指揮者のジョナサン・ノーランとリサ・ジョイが、今度は米Amazonにて新作ドラマの製作に取り掛かることが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。

二人がプロデュースするこの新作は、アメリカ出身のSF作家ウィリアム・ギブソンが2014年に出版した「The Peripheral(原題)」を原作にしたもの。同作は、人々が気づかぬ間に、テクノロジーによって変化を遂げていく近未来のアメリカ社会を舞台に、フリン・フィッシャーという女性を中心に描く。フリンは、自分のいる世界とは全く異なる別の世界への扉を見つけ、そこで自分自身の暗い未来を知ってしまうというストーリー。

1998年のミステリー映画『シンプル・プラン』の脚本でアカデミー賞ノミネート候補になったスコット・B・スミスが脚本を担当し、ノーランとジョイ、そしてスティーヴン・ホーバン(『ハウンター』『スプライス』)、ヴィンチェンゾ・ナタリ(『ウェイワード・パインズ 出口のない街』『ハンニバル』)らが製作総指揮に名を連ねる。

SF小説の先駆者として知られる原作者ギブソンの作品では、過去にも「記憶屋ジョニイ」が、キアヌ・リーヴス(『マトリックス』シリーズ)と北野武(『アウトレイジ』シリーズ)出演の『JM』として映画化されたこともある。Amazonは、この新作をAmazon社バージョンの『ゲーム・オブ・スローンズ』として考えているようだ。また、同社は『ロード・オブ・ザ・リング』のTVドラマ化や、2011年のサスペンス映画ハンナ』のTV版に『THE KILLING』のミレイユ・イーノスとジョエル・キナマンを迎えて製作することも既に発表している。

『ウエストワールド』『パーソン・オブ・インタレスト』など、次々にSFジャンルでヒット作を生み出しているノーランとジョイのクリエイター夫婦が送る本作に期待したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ジョナサン・ノーランとリサ・ジョイ
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