"クーデター"を起こした『トランスペアレント』がシーズン5で終了

米Amazon人気オリジナルドラマ『トランスペアレント』が、シーズン5で終了することが明らかになった。米TV Lineなどが報じている。

同作は、長年トランスジェンダーであることを隠し、3人の子どもの父親として生きてきた主人公モートン(のちにモーラ)・フェファーマンがカミングアウトしたことをきっかけに、家族が直面する現実や問題を扱った作品。この役でゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞したジェフリー・タンバーだが、昨年11月に共演者とスタッフに対するセクハラ疑惑を受けて自ら降板を発表。その後Amazon側は今年2月に、ジェフリーを正式に解雇した。昨年8月の時点で更新がすでに決定していたシーズン5は今年中に放送される予定だが、主演のジェフリー抜きでストーリーが展開することになる。クリエイターのジル・ソロウェイ(『アイ・ラブ・ディック』)は最終シーズンについて、「フェファーマン一家が、エピソードを追うごとにゆっくりと、美しい家族の姿を取り戻すことを願っています」とコメントしている。

ジェフリーのセクハラ疑惑を訴えたのは、トランスジェンダーのヴァン・バーンズという元アシスタントと、同作にシア役で出演しているトランスジェンダー女優のトレイス・リセットで、「ジェフリーからセクハラを受けた」と主張。さらに、メイクアップ・アーティストのタマラ・デルブリッジが、ジェフリーが主演した2001年の映画『Never Again(原題)』のセットで彼からキスをされたと発言していた。ジェフリーはこれらの告発を受け、「このような虚偽の告発に対するAmazonの対応には遺憾の意を表したい。この件に関する内部調査は、偏見に満ちていて非常に間違っており、撮影現場の雰囲気を悪くしている」と声明を発表していた。

ジェフリーはさらに、米Hollywood Reporterのインタビューで、クリエイターのジル・ソロウェイの妹であり、同作プロデューサーのフェイス・ソロウェイから、セクハラ疑惑が浮上した直後に次のようなメールを受け取ったことを明らかにしている。「クーデターよ。ジェフリー、あなたは素晴らしいわ。世界を変えたのよ。私たちみんなでね。この状況もきっと乗り越えられるわ」そして、シーズン5の回想シーンにカミングアウトする前のモートン役で出演しないかと、ジル・ソロウェイから提案があったことも明かした。ただ、内部調査の結果を受けて、この案は却下となり、ジェフリーが本作に戻ってくる可能性はなくなった。

主役のジェフリー不在で、シリーズ最後のシーズン5がどのような展開になるのかが気になるところ。Amazon Prime Original(アマゾン・プライム・オリジナル)『トランスペアレント』はシーズン1~4が配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Photo:『トランスペアレント』