『グッド・ワイフ』でアラン・カミングが撮り直す羽目になった台詞とは?

世界中のトップスターが集まるハリウッドでは、キャラクターのアメリカン・アクセントが演者の"素"とは限らないことはご存知の通り。しかし、いくら役になりきっていても慣れないイントネーション、アクセントで話すことはスターたちにとっても簡単なことではない。人気法廷ドラマ『グッド・ワイフ』のイーライ役で知られるスコットランド出身のアラン・カミングもその一人のようだ。

実際に、英国人俳優がアメリカで活躍する機会が非常に多く、TVにおいては、『レギオン』のデヴィッド役ダン・スティーヴンス、『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』のハウス役ヒュー・ローリー、『ウォーキング・デッド』のリック役アンドリュー・リンカーンらが米国発の人気シリーズで主演を務め、アメリカ人の役を演じきっている。

米PeopleTVの『Couch Surfing(原題)』に登場したアランは、『グッド・ワイフ』でイーライ・ゴールドを演じていた時を回顧。アメリカン・アクセントで演じきった7シーズンの中で、ある言葉のアクセントに大苦戦したのだという。その言葉とは、「amateur=アマチュア」。

問題の言葉が登場するのは、本作でイーライがピーター・フロリックの選挙参謀を担当していた時、民主党委員会会長のフランクに向かって「一番気に入らないのは、お前みたいにプロ意識のないやつだ!」と吐き捨てるように言ったセリフ。「僕が"amateur(アマチュア)"と言った時、実際には"ama-ter(アマター)"と発音していて、やり直さなければいけなかったんだ。アメリカ人の役を演じる時はアメリカのアクセントで話してはいるけど、僕の単語の発音は時々間違っているんだよ」と回想したアラン。

何回か撮り直した後、彼はその発音をすっかりものにしたと思っていたようだが、その後アフレコでそのセリフを言い直す必要があることを知ったそう。「僕はものすごく怒ったよ。誰も教えてくれなかったんだから」とコメントしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:アラン・カミング
©NYKC/FAMOUS