ユアン・マクレガー、キング原作「シャイニング」続編映画で大人になったダニーを演じる

『スター・ウォーズ』『トレインスポッティング』などの映画や、『FARGO/ファーゴ』などのTVドラマにも出演するイギリス出身の俳優ユアン・マクレガーが、スティーヴン・キング原作小説「シャイニング」の続編である映画『Doctor Sleep(原作)』に主演することが明らかになった。米Varietyが報じている。

【関連記事】スティーヴン・キング作品はなぜヒットする?『アンダー・ザ・ドーム』で共通項を検証

『Doctor Sleep』は、「シャイニング」で"シャイニング"と呼ばれる超能力を持っていたダニーが大人になった姿を描いた作品。オーバールックホテルでの惨劇がトラウマとなったダニーは、過去の記憶を忘れるため、また超能力を弱め死者を見ないようにするため、父親のジャックのように酒におぼれる日々を送っていた。そんな彼が禁酒をし、ホスピスで末期患者を助けるために超能力を使い始めるところから、物語は大きく展開していく。自分と同じように強い能力を持つ少女と出会うが、彼女は超能力を持つあるグループから狙われていた。そのグループは、スティームという他者の能力を吸い取ることができるいわば吸血鬼のような存在で、ダニーと少女は新たな戦いに巻き込まれていく...というストーリー。

同じくキング原作による米Netflix版『ジェラルドのゲーム』や『サイレンス』でタッグを組んだマイク・フラナガンが本作でも監督を、トレヴァー・メイシーが製作総指揮を務める。

『Doctor Sleep』を製作するワーナー・ブラザースは何年もの間、「シャイニング」の前日譚である『オーバールックホテル』の映画化を試みようとしたが、予算に目処がつかずにいた。だが、2017年の『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』の成功により、キングの原作は最優先で製作されるようになってきており、今回の『Doctor Sleep』の製作決定もその流れに乗ったと言えそうだ。

小説「シャイニング」は、1980年にスタンリー・キューブリック(『A.I.』)監督、ジャック・ニコルソン(『イージー・ライダー』)主演で同名映画化され、当時1900万ドルの製作費に対し、興行収入は4400万ドルと振るわなかったが、ファンの間ではホラーの原点と言われ高評価を得た。(海外ドラマNAVI)

Photo:ユアン・マクレガー
(C) NYNR