『クワンティコ』プリヤンカー・チョープラ、「宇宙人のお尻にキックしたい!」

米ABC『クワンティコ』のアレックス役でお馴染み、プリヤンカー・チョープラ。2000年のミス・ワールドに輝いた美貌を持ち、インドで最も稼ぐ女優と言われている彼女だが、実は気さくで大変おおらかなキャラクターの持ち主としても知られている。米人気トークショー『Late Night with Seth Meyers』でも、大スターらしからぬ面白トークを披露。ドラマ、家族、そしてボリウッドについて語り、会場を沸かせた。

◆シーズン3はイタリアロケ トスカーナのワインネタで盛り上がる
『クワンティコ』シーズン3は、シーズン2から3年が経過したという設定で、すべてを捨てたアレックスが、イタリアでひっそりと暮らしているところから始まる。ロケが行われたのは、イタリア、トスカーナのモンテプルチアーノ。他のキャストがニューヨークにあるスタジオの「偽イタリア」セットで撮影している間、プリヤンカーだけがイタリアロケに参加し、一人楽しい思いをしたと打ち明ける。

罪悪感を持ったプリヤンカーは、みんなにワインをおみやげに買って帰ったそうだ。番組ホストのセス・マイヤーズが、「帰ってすぐ酒屋に行って購入したんでしょ」と突っ込むと、「そうそう、"モンテプルチアーノ産のをください"って......そんなわけないわ」とナイスなノリツッコミで返した。その後も、「1本だけ買ってきて、みんなで分けろとか言ったんでしょ」という再度の突っ込みに、「うんうん......いや、違うでしょ」と慌てて否定し笑いを取り、大女優らしからぬ軽妙なレスポンスで番組を盛り上げた。

◆仕切り屋の母親とアクションのネタで会場は大爆笑
ロケはアイルランドのダブリンでも行われ、プリヤンカーの母親も同行したという。彼女の母親はプリヤンカーのビジネスパートナーでもあるが、ダブリンに来た理由は単に「ビールが好きだから」だったそう。プリヤンカーによると、母親はかなりのやり手で、仕事上の意見が合わない時は厳しい目線で落胆のシグナルを送ってくるため、結局母親には逆らえないのだとか。また、「私はクリエイティブ担当、母はお金や税金の方」と語り、お金に無頓着なプリヤンカーは、今でも母親にお小遣いをもらっていることを告白している。

『クワンティコ』にはアクションシーンが多いが、「アクションスキルはどう?」とセスに聞かれたプリヤンカーは、スタントを使わずすべて自分でやっていると誇らしげに語った。困ったことに、もう3シーズンもアレックス役をやっているため、自分には戦闘スキルがあるのではないかと錯覚しそうだと笑い、ニューヨークの街中で襲われて強気に構えてボコボコにされそうよね、と大笑いした。

◆ボリウッドの扱いに不満? 宇宙人との共演にも意欲的
プリヤンカーは50本を超えるボリウッド映画への出演経歴を持つ、インドではかなりの人気女優で映画プロデューサーでもある。アメリカ人は、ボリウッドとは揃ったダンスで踊って歌う映画だと思っており、プリヤンカーはこのステレオイメージには不満だという。彼女いわく、ボリウッドは映画のジャンルの一つではなく、アクションもあればドラマもある、一つの映画産業であり、地名でこそないが、ハリウッド映画のような位置づけだそうだ。

さらに、アメリカでは「ボリウッド・フレーバーのポップコーン」という謎の商品が売られていると話し、「映画産業に味があるってどういうこと? ハリウッド・フレーバーはないのにね」と述べ、アメリカ人が持つステレオタイプに疑問を呈した。もっとも、外国人が持つアメリカ映画のステレオタイプもあるとし、その例として「エイリアンはアメリカにしか上陸しない」と述べて会場の大爆笑を誘った。アメリカ以外にエイリアンが現れるのを見てみたいというプリヤンカーは、自分がその映画に出る場合、「まずは歌で登場し、(アレックスばりに)エイリアンのお尻にキックをお見舞いするつもり」とユーモアを交えて語った。(海外ドラマNAVI)

Photo:プリヤンカー・チョープラ
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