ラッセル・クロウ、『スポットライト』脚本家がペンを執る米Showtime新作でTVドラマ初主演

3度のアカデミー賞主演男優賞ノミネートを誇り、『グラディエーター』では同賞に輝いているラッセル・クロウが、米Showtimeのリミテッド・シリーズで主演を務めることが明らかになった。米Varietyなどが報じている。

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全8話の構成になるという本作は、昨年5月に77歳で亡くなった米大手テレビ局FOXニュース初代CEO、ロジャー・エイルズを題材にしたもの。彼は常に共和党と密接な関係にあり、過剰な演出で同局を盛り上げ、熱心な視聴者を掴むようにした人物。その一方で、2016年7月には同局の元キャスターなど複数の女性からセクハラ疑惑で訴えられ、会長の座を辞任していた。本作はそんなエイルズの周囲の人々にインタビューし執筆されたガブリエル・シャーマンによるニューヨーク・タイムズのベストセラー「The Loudest Voice in the Room(原題)」を原作としている。

第1話は、原作者のシャーマンと共に、カトリック教会の児童への性的虐待スキャンダルを扱った『スポットライト 世紀のスクープ』でアカデミー賞脚本賞を受賞したトム・マッカーシーが脚本を手掛ける。

ShowtimeのCEOデヴィッド・ネヴィンズは、「我々の生きる現代社会を定義するものは、メディアと社会のぶつかり合いによる時代になってきています。このような現象は、実在の新聞王をモデルにしたモノクロ映画『市民ケーン』の物語の時から見てきました。ロジャー・エイルズの波乱万丈な人生に、その現代版を垣間見たのです。ラッセルが演じてくれることで、この作品は必ずこの時代の決定的な物語となることでしょう」とコメントを発表している。

アカデミー賞受賞歴のあるラッセルとマッカーシーが手掛ける作品ということで、非常に期待が持てるようだ。引き続き、出演者などが決まり次第お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ラッセル・クロウ
©JMVM/FAMOUS