【海外ドラマに学ぶ】脱!恋愛で損するタイプ

「損な性分」の女性って? 甘え方がわからない、歴代彼氏はすべてカワイイ系女子に取られた、仕事はつぶれる寸前まで一人で頑張るべきだと考えている、地声より低い声で話してしまう、休みは缶チューハイ片手に激シブ刑事ドラマばかり見ている、などなど...。頑張る女性たちは、みんなどこかに「損な性分」を抱えているのかもしれない。

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■恋のスタートが遅れがち

海外ドラマにはバリバリ働く女性が多く出てくるので、とにかくシリアスで甘え下手な「損な性分」のヒロインがよく見られる。例えば科学を扱ったSFクライムサスペンス『FRINGE/フリンジ』の主役オリビア・ダナム捜査官(アナ・トーヴ)が、そんなタイプ。責任感が強くて甘えベタ、「私は大丈夫」とすぐに言ってしまう感じ。恋愛面では、ほのかな恋の気配を感じてもためらいまくり、いわゆる「すべてのフラグをへし折って」進む。そう簡単にくっついてもらっちゃ困る...というドラマ側の事情もあるのだろうが、捜査モノのヒロインにこの手は多く、「あーもう、なんで早く付き合わないの!」と私たちをヤキモキさせるタイプ。

甘え下手のヒロインたちは有能なキャリアウーマンだったりするのに、恋愛では報告・連絡・相談が苦手。ホウレンソウがなっていない! 男性側がちょっといい雰囲気を作ってくれても、「嬉しい」とか「困っているから助けてほしい」とか、素直な自分の気持ちを口にしない。男性もせっかく差し伸べた手をそっけなく振り払われればシュンとしてしまうので、恋愛の発展に時間がかかる...。それ故、ホウレンソウ上手の女性、特に"相談にのって"系ライバルに足元をすくわれがち。

ドラマのヒロインなら良いのだが普段からこんな感じではやっぱり損してしまうもの。「こうするべき」とか「しっかりせねば」的な思考をちょっとやわらげて、たまには弱ってみたり、享楽的なタイプの女子を真似てみるのをおススメしたい。

■「私なんて...」思考は捨てる!

コンプレックスから「私がオシャレしたって...」と自分を卑下したり、逆に「チャラチャラするの嫌い!」と女子力高めの同性を冷たい目で見てしまったり...。これらも自ら自分の魅力を閉じ込めてしまう、損な性分。そんなレディースにオススメな海外ドラマは、女性は振る舞いやファッションで十分魅力的になれるということがよくわかる『私はラブ・リーガル』シリーズ。

交通事故で命を落とした超リア充ファッションモデルの美女が、キレキレの頭脳を持ったふくよかすぎる女性弁護士のボディに宿って...というストーリー。コミカルな人間模様と、意外に骨太な法廷ドラマが絡み合う面白い展開で、多くの中毒者を生み出した人気作。これがよくある筋立てだと、「おデブだった私が痩せて着飾ったら、実は美女でモテモテに...」となりそうなものだが、このヒロインは痩せない! けれど痩せないままに、どんどん素敵になる。もともとは「どうせデブだし...」と身なりに構わなかったエリート女性。中身が、ファッションとカロリーと恋のことしか考えていない、ちょっとおバカなモデルに変わったことでコケティッシュな表情やハツラツとした動き、キレイな色とラインの洋服など、チャーミングな要素をたくさん身につけていく。巨体のままなのにこれがとても可愛く見えてくるから不思議。

気づいたら地味なものばかり選んでいたり、女性らしい仕草に抵抗を感じてしまう...という遠慮がちな女性の皆さまには特に一見の価値があるドラマ。チャーミングになっていく様子を丹念に表現する、主演ブルック・エリオットの名演技も見どころだ。

■損な性分で突き抜けるスタイル

損な性分系女性の中には、本当は甘えたいけれど甘えられない...というタイプも多いのだが、一部には、筋金入りのスーパー自立系女性も存在する。例えば、30代の独身女性4人が等身大で恋愛、仕事、人生について悩みもがく姿を描く伝説的ドラマ『SEX AND THE CITY』のミランダ(シンシア・ニクソン)。

キャリアも超順調な弁護士。クールな判断力と、飾らない人間性にハマったファンも多いキャラクター。彼女の凄いところは、とにかく素直だというところではないだろうか。素直になれない系の女性とはまた違うタイプ。自分の心のままに生きられる居場所や環境を、自力で獲得していくタフな女性だ。いっそ嫌なものは嫌、好きなものは好きと言って生きたい! という筋金入りのあなた、まずは出世の階段を昇りまくるのもいいのかも。ミランダのパートナーとなったのは、彼女よりずっと収入の低い優しい男性。経済力をつけてから、相手の地位にもお金にもとらわれず、本当に望む男性を自由に選ぶというのも幸せな生き方の一つかもしれない。

恋愛になるとなんとなく臆病になったり、「かわいげない」なんて言われたり...。「もしかして私、損な性分かも?」と感じる女性の皆さま、海外ドラマのヒロインたちの不器用ぶりを参考に、たまには「得するタイプ」を目指してみてはいかがだろうか。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SEX AND THE CITY』
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