ホームズとワトソンが現代のニューヨークで難事件に挑み、しかもワトソンの性別は女性！？ という大胆なアレンジで大ヒット中のスタイリッシュな痛快犯罪ミステリー『エレメンタリー ホームズ＆ワトソン in NY』。全米ではシーズン7への更新も決まった人気ドラマシリーズで、日本では2018年夏にシーズン5のDVD-BOXがリリースされる。今回はそのシーズン5の魅力に迫りたい。
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■新たなる事件のカギはワトソンと過去に関わりのあった怪しい男！？
シーズン4でホームズの父親モーランドとの意外な結末を迎えたホームズだが、傷心の日々を送ることもなく、今日もワトソンとNYで事件解決に走り回る。そんなある日、連続爆弾魔による爆破事件が6年の沈黙を破って復活したことで街中がパニックになる。ホームズたちは容疑者とおぼしき男を特定するが決め手に欠ける。しかし、容疑者の男を調べるうちにワトソンは、かつての知り合いで元麻薬ディーラーのシンウェルが容疑者の男と同じ刑務所に服役していたことに気づく。ワトソンは事件の手がかりを得るために仮釈放中のシンウェルへの元を訪れるが...。
爆弾魔によるショッキングな事件から幕を開けるシーズン5。新たなるキー・キャラクターのシンウェルの登場により、ワトソンの新たな過去が語られる。ワトソンとシンウェルの関係は？ そしてホームズは二人の関係に何を思うのか？ さらには、ギャング組織から足を洗ったはずのシンウェルにも何か裏があることが分かり始め、謎が謎を呼ぶ展開に。
今シーズンはシンウェルを中心に、シーズン4で恋人関係となったホームズとフィオナの進展や、シーズン3に登場したホームズの弟子キティ・ウィンターの再登場、グレッグソンと恋人ペイジの関係など、シーズンをまたいだエピソードでシリーズのファンを楽しませてくれる。さらに、ベル刑事の恋愛が驚きの展開を見せるなど盛りだくさんの内容だ。
そして、シーズン終盤はギャング組織とホームズたちが対決するさなか、憔悴するホームズの前に謎の女性が現れる。彼女は一体何者で、ホームズとワトソンは無事に事件を解決できるのかという、スリリングでミステリアスな展開が繰り広げられる。
■通算100話に到達！ 魅力的なキャストが支える人気ドラマシリーズ
今回のシーズン5 第4話でついに通算100話を迎えた本作。海外ドラマの100話超えは人気ドラマシリーズの1つの証しでもある。100話を達成するために必要な要素として、本シーズンでも第22話で監督を務めたワトソン役のルーシー・リューは「視聴者が共感できる確固とした登場人物が必要」と答えている。その言葉どおり、彼女とホームズ役のジョニー・リー・ミラー、グレッグソン役のエイダン・クイン、ベル役のジョン・マイケル・ヒルといった魅力的なキャストとそれを支えるスタッフがシリーズを通して築き上げてきた人間ドラマも本作の見どころだ。
その通算100話目エピソードのラストで、グレッグソン警部が行うスピーチは、視聴者へ良質なドラマを提供してきたキャストやスタッフたち自らに向けた言葉とも捉えられる屈指の名シーン。本作を作り上げてきた人々の絆の強さこそこのドラマの人気を支える力だと感じさせるエピソードであり、それは日本での人気を支える吹替版を作り上げているホームズ役の三木眞一郎、ワトソン役の田中敦子、グレッグソン役の堀内賢雄、ベル役のあべそういちといった声優陣と日本語版制作スタッフからも感じさせるエピソードとなっている。
キャラクターの内面だけでなく、シーズン5でもルーシー演じるワトソンのファッションは女性ファンの注目ポイント。レディース向けのタイにスーツといったNYで働く現代的な女性の大人かわいいファッションや、アジアンビューティーな魅力を際立たせるドレスに、ホームズの家でくつろぐ寝間着のギャップといった"女性版ワトソン"ならではの見どころも健在だ。また、本シーズンではホームズも思わぬイメチェンをするので、ぜひ見逃さないで頂きたい。
■海外ドラマファンおなじみの豪華ゲストスターがシーズンを盛り上げる！
シーズン5のゲストスターで要注目なのは、やはりシンウェル演じるネルサン・エリスだろう。『トゥルーブラッド』や『大統領の執事の涙』で実力派の俳優として人気を博したネルサンだが、2017年7月に39歳の若さで急逝し、本作が出演した最後のTVシリーズとなっている。私生活でも薬物やアルコールの依存症と闘っていたというネルサンにとっても考えさせられる役柄だ。
その他にも、通算100話目エピソードとなる第4話に『メンタリスト』のオウェイン・イオマン、第17話にはジョニー・リー・ミラーの妻でもあるミシェル・ヒックス（『MR. ROBOT／ミスター・ロボット』）も出演。さらに『FRINGE／フリンジ』のブレア・ブラウン、『プリズンブレイク』のウエイド・ウィリアムズ、『ブラックリスト』、『BONES』のディアドレ・ラヴジョイ、『LAW&ORDER ロー＆オーダー』シリーズのクリス・マッキニー、『マーベル／デアデビル』のスティーヴン・ライダーなど豪華スターが多数出演し、シーズンを盛り上げている。
■今回も満載の原作ファン向けトリビア！
シーズン5もコナン・ドイル原作のファンが楽しめる小ネタが満載だ。シンウェルは原作「高名な依頼人」にも登場する情報屋で、キティ・ウィンターも同作に登場。非常にユニークなエピソードである第17話「レディ・フランシスの叫び」は、原作「フランシス・カーファックス姫の失踪」と、ジェレミー・ブレット版シャーロック・ホームズの「レディ・フランシスの失踪」からインスパイアされていることは間違いないだろう。また、第8話「ソーセージができるまで」には、原作「六つのナポレオン像」に関連したセリフがしたり、原作「緑柱石の宝冠」にも登場するホールダーが緑柱石の宝冠を届けに来たり、原作「マスグレーヴ家の儀式」に登場するマスグレーヴが過去の事件に関連した人物として言及されたりするなど原作ネタが次々と飛び出している。
相棒以上恋人未満のホームズとワトソン。二人が挑む難事件の数々に、シンウェルの登場で彼らの関係はどうなるのか？ 今回もミステリーファン要注目な作品だ。
『エレメンタリー ホームズ＆ワトソン in NY』シーズン5 商品情報
＜セル＞DVD-BOX Part 1...9,300円＋税
＜レンタル＞DVD Vol.1～6
8月8日（水）DVDリリース
＜セル＞DVD-BOX Part 2...9,300円＋税
＜レンタル＞DVD Vol.7～12
発売・販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント
Photo：『エレメンタリー ホームズ＆ワトソン in NY』シーズン5
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