『ホワイトカラー』マット・ボマー、舞台にかける熱い想いとキャリアスタートのきっかけを語る

NYを舞台にしたスタイリッシュな犯罪ドラマ『ホワイトカラー』で知られる俳優マット・ボマー。現在、ジム・パーソンズ(『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』)らとブロードウェイの舞台『真夜中のパーティー』に出演中の多才な彼が、米Broadway.comのインタビューに答え、自身のキャリアや私生活について赤裸々に語った。

映画『マジック・マイク』シリーズや、TVドラマ『CHUCK/チャック』など様々なジャンルの作品に出演しているマットは、TV映画『ノーマル・ハート』でゴールデングローブ賞助演男優賞に輝き、『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』では初めて監督業にもチャレンジしている。

そんな彼だが、スクリーン上ではなかなか見られない歌と舞台への愛を語った。「僕は常に歌っているんだ。ジム(パーソンズ)に聞いてみたらいいよ、文句言っているから。ふと聞いた言葉が、何かの歌の歌詞になっているのを思い出したら、それをすぐ歌ってしまうんだ。それから、実はテレビや映画ではなくて、舞台だけでやっていこうとしていたのだけど、たまたまそうじゃない方向に行く事になってテレビに出始めたんだ」

そして今回の舞台の共演者と不思議な縁でつながっていることにも言及。「(共演者の)ザカリー・クイント(『スター・トレック』シリーズ)とは同じ大学に通っていたし、マイケル・ベンジャミン・ワシントン(『30 ROCK/サーティー・ロック』)とは社会に出てからずっと友だちだよ。アンドリュー・ラネルズ(『GIRLS/ガールズ』)は何年も前から仲良くしているし、ジムとは地元が一緒で、高校は違ったけど実家が近所なんだ。リー・ペイス(『ホビット』シリーズ)は僕と高校が一緒で、当時一緒に舞台をやったりしたよ」

また、地元テキサス州のヒューストンで幼いころから舞台に立っており、良き指導者のもので演劇に情熱を持ち続けたことで現在の自分がいると感謝の気持ちも述べるとともに、家族の支えについても話した。「僕が有名になったからといって、騒ぎ立てるような両親ではないんだよ。昔からすごく謙虚で、信仰心に厚くて、控えめでいることを僕に教えてくれた。でも最近、"あなたの出ていたヒューストンのあの劇場で、この演目やるわよ! この仕事を受けてみたら?"ってテキサスで仕事をするように言ってくるんだ。TVや映画に出るより、実家の近くで仕事をしてもらいたいみたいだね」そう笑うマットは、今回の舞台とは別にミュージカルに出演したい意向も語っている。

「カリフォルニアの舞台で控えとして出演していたときに、9.11が起こってしまって、誰もニューヨークに向かえなくなり、ブロードウェイでの上演と出演がだめになったんだ。その時僕にTVの話があってそれを受けることになったんだよ。でもいずれミュージカルには出たいね。『春の目覚め』なんかは音楽もいいし俳優中心に描かれているよね。まずはこれならやりたいと思える作品に出合わないと」TVや映画に引っ張りだこのマットだが、もともとは大学でも演劇を専攻していただけあって、舞台に興味があるようだ。

そのルックスだけではなく謙虚な性格も家族から受け継いだマット。そんな彼が仲間と共演する『真夜中のパーティー』はブロードウェイのブースシアターにて8月12日(日)まで上演中。(海外ドラマNAVI)

Photo:マット・ボマー
(C) NYPW/FAMOUS

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