『ウォーキング・デッド』アンドリュー・リンカーン、ようやく実感が湧いてきたと降板理由を明かす

2010年に始まった『ウォーキング・デッド』は、今秋シーズン9に突入する。これまで約10年間、リック・グライムズとして本作で主演してきたアンドリュー・リンカーンが、この新シーズンをもって本シリーズを降板するニュースはファンに衝撃を与えた。

当サイトでもお伝えしたが、7月末に開催されたサンディエゴ・コミコンのパネルに登場したアンドリューは、「これが、リック・グライムズを演じる最後のシーズンになるよ」と、『ウォーキング・デッド』を去ることを認めた。その後、彼は米EW Radioでインタビューに答え、降板理由について次のように語った。

「僕には二人の幼い子どもがいるけれど、今僕は(家族とは)違う国で暮らしている。彼らが成長するにしたがって、あちこち移動することも難しくなる。シンプルなことだよ、僕が家に帰るときが来たんだ」と、イギリスで暮らす家族と過ごす時間をもっと増やしたいと語った。

アンドリューは、2010年のハロウィンの夜に始まったシーズン1第1話「目覚めの朝」からこれまでずっと『ウォーキング・デッド』で主人公を演じてきた。ニーガン役でシーズン6から出演しているジェフリー・ディーン・モーガンは、アンドリューがドラマの中だけでなく、キャストにとっても"リーダー"だったと彼の人柄についてコメント。ダリルとしてシーズン1からアンドリュー演じるリックとともに戦ってきたノーマン・リーダスは、彼のことを"クォーターバック"と表現するなど、アンドリューと『ウォーキング・デッド』のキャストの絆の強さは、コミコンで彼が降板を発表した際にスタンディングオベーションが起きたことにも表されている。

すでにリックが登場する全てのシーンの撮影を終えたとアンドリューは話しており、「最後の2話は特に満足いくものになった」とコメント。そして、コミコンで自ら降板を認めた後に大勢の共演者からハグをされて、ようやく「本当に終わりなんだと実感が湧いた」と打ち明けた。

。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン8より
(C) Gene Page/AMC