異例中の異例!? Netflix『マインドハンター』とタランティーノ新作映画のチャールズ・マンソンは同じ俳優が演じる!

1970年代後半の米国を舞台に、FBI行動科学課に勤務する特別捜査官が犯罪心理を分析していくNetflixオリジナルドラマ『マインドハンター』。FBI犯罪プロファイラーを題材に製作された大人気ドラマのシーズン2に、オーストラリア出身の俳優、デイモン・ヘリマン(『JUSTIFIED 俺の正義』『トップ・オブ・ザ・レイク ~チャイナガール』)が、1970年代に実在したカルト指導者で連続殺人犯でもあったチャールズ・マンソン役で出演することが明らかになった。そして、異例なことに、現在クエンティン・タランティーノ監督(『ジャンゴ 繋がれざる者』)が製作している2019年全米公開予定の映画『Once Upon a Time in Hollywood(原題)』でも同じチャールズ・マンソン役で出演することが判明した。米Indiewireが報じている。

現在Netflixで配信中の『マインドハンター』は、収監中の連続殺人犯に接触し、彼らの思考回路を理解することによって、別の凶悪事件を解決するヒントを見出し分析していくという現代のプロファイリング捜査の土台を描くサスペンス。デイモンが扮するマンソンは、同作シーズン2に出演予定だが、登場回数はそれほど多くはないようで、撮影は既に7月に終わっているという。

デイモンのマンソン役が発表されたのはタランティーノ監督映画の方が先で、『マインドハンター』で同役を再び演じるというニュースは後から報じられた。だが、同作の関係者によると、この配役はずっと前に決まっており、それゆえ『マインドハンター』での撮影も終了しているそうだが、Netflixは正式なコメントを発表していない。

『Once Upon a Time in Hollywood(原題)』は、1969年にハリウッド女優シャロン・テートがマンソン率いる集団に殺害された事件を元にしたサスペンス映画。レオナルド・ディカプリオ(『タイタニック』)、ブラッド・ピット(『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』)、マーゴット・ロビー(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)、アル・パチーノ(『オーシャンズ13』)、ダコタ・ファニング(『エイリアニスト』)、ルーク・ペリー(『リバーデイル』)、レナ・ダナム(『GIRLS/ガールズ』)、ルーマ・ウィリス(『Empire 成功の代償』)などハリウッドを代表するスターが勢ぞろいする豪華キャスティングで、2019年7月26日全米公開予定。

一方『マインドハンター』は、製作総指揮者にデヴィッド・フィンチャー(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『セブン』)を迎え独特のフィンチャー・ワールドが繰り広げられるサスペンス。若きFBI特別捜査官ホールデン・フォードを、『Glee/グリー』のジェシー役や『Looking/ルッキング』のパトリック役で知られるジョナサン・グロフが、ホールデンとコンビを組む中堅の特別捜査官ビル・テンチを『CSI: マイアミ』のジョン・ヘイゲン役のホルト・マッキャラニーが演じている。心理学専門の大学教授ウェンディ・カー役でアナ・トーヴ(『FRINGE / フリンジ』)も出演。同作シーズン2の配信日はまだ発表されていないが、シーズン1が昨年10月だったことから、今年中には配信開始されるのではとみられている。

どちらの契約が先だったとしても、タランティーノとフィンチャー、大物監督に同じ役で気に入られるとは、異例中の異例の事態だと言えるだろう。Netflixオリジナルドラマ『マインドハンター』シーズン1はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:
デイモン・ヘリマン(『トップ・オブ・ザ・レイク ~チャイナガール』)Screen Grab/See-Saw Films/Sundan
『マインドハンター(C)Patrick Harbron/Netflix
『Once Upon a Time in Hollywood』