映画『ザ・フライ』『イースタン・プロミス』などで知られる、鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が手掛けるTVシリーズの企画が進んでいることが明らかとなった。米Varietyが報じている。
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本年度のベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞したクローネンバーグ監督。開催されたパネルインタビューで長編TVシリーズに取り込んでいることを明かした。が、「今のところは何も話せない」と詳細には触れなかった。
さらに、「映画館で作品を見る習慣は終わりを告げる運命にあり、そうなっても気にしない。映画の製作自体がなくなるとは思わないし、むしろ進化していくだろう」ともコメントした。その理由として、「TVのスクリーンサイズはどんどん大きくなり、映画館と家とで作品を鑑賞する境界線は曖昧になってきている。クローズアップ撮影はTVだけで映画向きではなかったが、今では当てはまらないからね」と述べている。
進行中のプロジェクトが実現すれば、クローネンバーグ監督にとって初のTVシリーズとなる。2015年に『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』シーズン2でメガホンを取らないかとオファーを受けていたが、脚本が気に入らなかったことを理由に断っている。
これまで、カルト作品として根強い人気を誇る『裸のランチ』や『クラッシュ』、『スキャナーズ』、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などでメガホンを執っている。また俳優としても活躍しており、ホラー映画『ジェイソンX 13日の金曜日』ではウィマー博士を演じ、映画『アメリカン・ナイトメア』やスパイドラマ『エイリアス』などにも出演している。(海外ドラマNAVI)
Photo:デヴィッド・クローネンバーグ
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