『ナイト・マネジャー』製作者×原作者が新たに贈るスパイスリラー、今度の主人公は女優スパイ!

ジョン・ル・カレのベストセラー小説を映像化し、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞、英国アカデミー賞(BAFTA)などを受賞した、トム・ヒドルストン主演のスパイスリラードラマ『ナイト・マネジャー』を手掛けた製作陣が再びカレの作品をドラマ化。英Digital Spyがその詳細を伝えている。

今回の原作は小説「リトル・ドラマー・ガール」。パレスチナのテロリストを追跡するため、イスラエルの情報機関に属するスパイ、マーティン・カーツがイギリス人の女優チャーリーをリクルートし、潜入させるというスパイスリラーだ。カレの過去作の主人公同様に、チャーリーは非常に危険な状況から自分の道を切り開くために信頼する人たちと闘い、自分の運命を訝しい人たちの手に委ねることになるという。

『ナイト・マネジャー』同様に全6話のミニシリーズだが、この小説自体は1984年に映画化されたことがある。その時は『スティング』でオスカーを獲得したジョージ・ロイ・ヒル監督×ダイアン・キートン主演だった。

今回のドラマ版でメガホンを取るのは韓国出身の監督パク・チャヌク(『オールド・ボーイ』)。脚本はマイケル・レスリー(『アサシン クリード』)とクレア・ウィルソン(『アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を-』)が執筆する。製作総指揮には、『ナイト・マネジャー』のサイモン・コーンウェル、スティーヴン・コーンウェルのほか、カレ、レスリーらが名を連ねる。

主人公チャーリーを演じるのは、『トレイン・ミッション』などに出演する英国出身の期待の若手女優フローレンス・ピュー。『トゥルーブラッド』のエリック役でおなじみのアレキサンダー・スカルスガルドがマーティンに扮する。さらに、『ノクターナル・アニマルズ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマイケル・シャノン、『ゲーム・オブ・スローンズ』のタイウィン・ラニスター役で知られるチャールズ・ダンスらが脇を固める。

ちなみに、シーズン1が高い評価を受けた『ナイト・マネジャー』は、シーズン2の製作が進行中だと報じられていた。しかし最近になり、全員が納得のいく脚本が仕上がらないため、続編の製作は頓挫する可能性があることをコーンウェルが明らかにしている。

『The Little Drummer Girl(原題)』は、現在開催されているロンドン・フィルム・フェスティバルにて間もなく初公開され、米国では米AMCにて11月19日(月)より放送開始。(海外ドラマNAVI)

Photo:『The Little Drummer Girl』
(C)Nadav KanderAMC