10月25日(木)から11月3日(土)まで、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷ほかにて開催されている第31回東京国際映画祭。25日に行われたオープニングセレモニーにスペシャルゲストとしてレイフ・ファインズが登壇し、監督最新作や映画の未来について語った。
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『シンドラーのリスト』と『イングリッシュ・ペイシェント』の演技で2度アカデミー賞にノミネートされたほか、『ハリー・ポッター』シリーズではハリーの宿敵ヴォルデモートを演じるなど幅広く活躍しているレイフ。今回は、同映画祭のコンペティションノミネート作品『The White Crow(原題)』の監督として来日した。
2011年から監督としても活動しているレイフは、新作ではニジンスキーの再来と言われた伝説的なバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの半生を描く伝記映画でメガホンを取った。彼の伝記を20年前に読んで以来、映画化の構想を抱き続けていたそうで、ヌレエフ役には現役トップダンサーのオレグ・イヴェンコを抜擢し、演技未経験の彼に自ら演技指導を行ったという。
「(監督として)俳優と仕事をするのは面白かったです。それぞれが素晴らしい面を持っているので、今まで自分が監督に良い面を見つけてもらって嬉しかったように、今度は自分が監督としてそういうものを発見できて良かったです」と話している。
また、70本以上の作品に出演してきた彼は、トップ俳優を長年続けていく秘訣を聞かれ、「ただラッキーなだけで、秘訣は何もないんです。素晴らしい監督、俳優、作家と働く機会に恵まれたことと、この仕事を続けられていることに感謝しています」と返答。
そして最後、映画の未来について以下のように語った。「映画というのは、これからの若い世代のアイデアを頼りにしていかないといけないと思っています。若いフィルムメーカーは様々なアイデアや視点を持っているので、これからの映画の未来を彼らとともに応援したいと思います」
『The White Crow』は10月27日(土)20:40、10月30日(火)12:45から上映予定。ほかにも世界各国の新作映画のほか、『黄金狂時代』『お熱いのがお好き』といった懐かしの名作も含む100本以上が上映される第31回東京国際映画祭は、10月25日(木)から11月3日(土)まで六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷ほかにて開催中。(海外ドラマNAVI)
Photo:レイフ・ファインズ