世界中で話題を呼び、現在日本でも大ヒット公開中の音楽伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』。本作で「クイーン」のベーシスト、ジョン・ディーコンを演じているジョセフ・マッゼロ。子役出身の彼が90年代に出演した映画に、当時誰もが知る人気子役だったマコーレー・カルキンが出ていたかもしれなかったことが明かされた。米Entertainment Weeklyが伝えた。
マコーレーといえば、1990年公開の『ホーム・アローン』で大ブレイクし、一躍トップ子役スターに。彼の子役時代と、その後の波乱に満ちた人生については、日本でも知っている人が多いだろう。
このほど、ジョセフは米PeopleTVの「Couch Surfing」というコーナーに登場。その中で、彼の知名度を上げるきっかけとなった1992年公開の映画『ラジオ・フライヤー』について、知られざる秘話を明かした。
ジョセフ・マッゼロが『ラジオ・フライヤー』で役を獲得できた経緯は?
『ラジオ・フライヤー』は、両親の離婚によりカリフォルニアの田舎に引っ越してきた兄マイク(イライジャ・ウッド)と弟ボビー(ジョセフ)という兄弟が主人公。母の再婚相手である義父からひどい折檻を受けるボビーを見かねたマイクが、ボビーをトロッコ(ラジオ・フライヤー)に乗せ遠い未知の世界に旅立たせようとする...という物語だった。
「マコーレー・カルキンが兄マイク役の候補に挙がっていて、イライジャ・ウッドが実は僕の役(弟ボビー)だったんだ。でもギリギリのところで、監督のリチャード・ドナーが"なぁ、イライジャ。もう少し年上の(マイク)役をやってみないか? だからジョー、君がイライジャの役をできるよ"と。なぜなら僕がそこにいたメンバーの中で一番年下だったから。それで僕らが一緒になって仕事を得て、兄弟になったんだ」
イライジャが繰り上がったことでマコーレーが外され、空いた枠に収まることになったジョセフ。このような経緯で『ラジオ・フライヤー』への出演が決まったわけだったが、この作品がジョセフのキャリアに与えた影響は大きかったという。
「これが僕にとって初めての大作映画だった。この映画があって、僕は映画を作ることが大好きになったんだ。この映画のおかげで僕は役者の仕事が大好きになった。この映画があったから、僕は監督になりたいと思うようになったんだ」
ジョセフは、2016年に米国で公開され、タイラー・ホークリン(『SUPERGIRL/スーパーガール』)やチェイス・クロフォード(『ゴシップガール』)らが出演した『Undrafted(原題)』でメガホンを取っている。
ジョセフが出演する『ボヘミアン・ラプソディ』は、全国ロードショー中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ラジオ・フライヤー』(イライジャ・ウッドとジョセフ・マッゼロ)
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