歌手の夢をあきらめていたアリー(レディー・ガガ)が、ウェイトレスからスターへと駆け上がっていくシンデレラストーリーを描く、全編名曲で彩る感動エンターテイメント『アリー/ スター誕生』が、12月21日(金)より公開となる。この度、本作で初めて監督を務めたブラッドリー・クーパーが、自身に課せられた重責を跳ね除けられた理由に、ある人物の言葉が支えになったことを明かした。
『アリー/ スター誕生』は、これまで何度か制作されており、アカデミー賞にもノミネートされたことのある有名なタイトル。本作で初めて監督を務めたブラッドリーだが、そんな作品を監督することになった彼のプレッシャーは計り知れないものがあった。そんなブラッドリーにとって、ある人物の言葉に支えられたという。
「僕にとってのアドバイスは、マイク・ニコルズ(『卒業』、『日の名残り』)が、あるドキュメンタリーで語っていたことが大きかったんだ。撮影の1週間ほど前にその作品をみたのだけど、そこで誰かが彼に監督の仕方について聞いたんだ。すると"事前にできる限りの準備をし、現場に着いたらそれらを全部忘れるんだ"と答えた。それはまさに僕の演技に対するアプローチと同じだったんだ。彼のそのコメントのおかげで、僕は自信を持つことが出来た。ニコルズもそうだと分かったことで、それでいいんだと思うことが出来んだ」と語り、ハリウッド・ショービジネス界の伝説的存在であるニコルズの言葉が初挑戦への支えになったことを明かす。
ニコルズは、エミー賞、グラミー賞、トニー賞、そしてアカデミー賞の4賞をすべて受賞した経験を持つ、世界で数名しかいない"EGOT"の一人。まさにショービズ界の伝説的な人物と言って過言ではない。そんな人物からの金言は、ブラッドリーに計り知れない勇気を与えた。
「人生において、偶然は大きな役割を果たすと思う。今の瞬間に完全に心をオープンにしてこそ真の芸術が生まれると思うんだ。そして、それが撮影現場で起こることを僕は望んでいた。撮影前に色々とアイデアを出し合い、準備をし、そしていざ現場に入るとその場で起きることに任せたんだ。オープンになればなるほど、より良いアートが生まれる。考えすぎるとダメなんだよ」と。"事前の準備、そして現場での忘却"について語り、アートを生み出す為に必要な行為であることを語った。
そんなブラッドリーの奮闘は実を結んだ。『アリー/ スター誕生』は世界中の国際映画祭で絶賛され、名だたるメディアがブラッドリーの監督としての手腕を称賛し、初挑戦にして大成功を収めることになったのだ。そんなブラッドリーが監督する『アリー/ スター誕生』は12月21日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『アリー/ スター誕生』
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