マーベル・スタジオ最新作『キャプテン・マーベル』徹底的な役作りするブリー・ラーソンを振り返る

"アベンジャーズ"誕生の鍵を握るヒーローの始まりを描くマーベル・スタジオ最新作『キャプテン・マーベル』。2019年3月15日(金)公開となる本作で、主人公キャプテン・マーベルを演じるブリー・ラーソン。オスカーを獲得した彼女のこれまでを振り返る。

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本作の主人公は、驚異的なチカラを持ち、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていたキャプテン・マーベル。そんな彼女の記憶を狙う自在に姿を変える正体不明の敵が現る。最強ヒーローチーム"アベンジャーズ"を結成することとなる若き日のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)や、フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)らと共に、自らの記憶をめぐる戦いに立ち向かう―。

マーベル初の女性ヒーロー単独主役という本作。大役を演じるブリーは9歳でデビューして以来、女優としてだけではなく、歌手や監督、脚本家として幅広く活躍している。出演作で逞しくて強い姿を演じることが多い彼女だが、その裏には徹底的な役作りがあった。

■『ルーム』(2015)...食事制限とトレーニングによる徹底的な役作り
ブリーが演じたのは、5歳の息子ジャックを持つ母親のジョイ。一般の家庭と変わりのない生活をする二人だったが、ある男に誘拐され、閉じ込められていた。誘拐されて7年経ったある日ジョイは、まだその"部屋"から一歩も出たことのない息子に外の世界を観せるため、部屋から脱出することを決意する―。

過酷な役を演じるため、食事制限とトレーニングで筋肉をつけ、体脂肪を12パーセントまで落とし、外界との関わりを避け、太陽光さえも浴びないようにするという、演じる役同様の生活を送り始めたブリー。さらに、精神医学の教授で思春期のトラウマの専門家ジョン・ブリエール医師に教えを受けることによって、精神状態もジョイそのものに近づけた。監督も圧倒されるほどの役作りによって生み出され、彼女はその年のアカデミー賞主演女優賞に輝いた。

■『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)...ヴィンテージカメラを使いこなして役になりきる
ニック・フューリーを演じるサミュエルと、ロキを演じるトム・ヒドルストンとの共演で話題になった同作。未知生命体の存在を確認するため、学者やカメラマン、軍人からなる調査隊が太平洋の孤島"スカル・アイランド(髑髏島)"にやって来るのだが、事態は一転、想像を絶するほどの巨大モンスターたちが、彼らに襲い掛かる―。

果敢な調査も厭わないジャーナリストカメラマンのメイソン・ウィーバーを演じたブリーは、基本的なカメラの使い方は習得していたものの、ウィーバーが使うヴィンテージもののカメラも使いこなせるようにと、セットでもできるだけ撮影するなどして、完璧にウィーバーになりきることに注力を注いだという。

長年にわたって確固たるキャリアを積み上げてきた彼女が、新たに挑戦する新境地ではどんな演技をみせてくれるのか。『キャプテン・マーベル』は、2019年3月15日(金)全国公開。(海外ドラマNAVI)

Photo:『キャプテン・マーベル』
©Marvel Studios 2018