2018年も残すところあと数日！ 今年もたくさんの海外ドラマが話題になりましたが、海外ドラマNAVIライターがそれぞれお気に入りの作品をご紹介！ 年末年始に見始めるドラマの候補にしてみてくださいね！
全14作品のうち、残りの8作品をご紹介します。前編はこちらからどうぞ。
目次
海外ドラマをおすすめするYoshie Natoriは...
イギリス在住、英国ドラマをリアルタイムで楽しむ日々。特に英作家の原作をもとにした文芸ドラマやミステリー、歴史ドラマが好き。でも今一番気になるのは、2019年春に放送される『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章の結末。
■ハリポタ作者によるミステリー小説を映像化した『私立探偵ストライク』シリーズ1・2・3
『ハリー・ポッター』シリーズの原作者、J・K・ローリングがロバート・ガルブレイス名義で手掛けたミステリー小説をドラマ化したのが『私立探偵ストライク』。ローリング自身も製作総指揮を務める。
ストーリーは、アフガニスタンの戦場で片足を失って退役し、心にトラウマを抱えた、どこか冴えない私立探偵コーモラン・ストライクと優秀な美人アシスタント、ロビン・エラコットのコンビが不可解な事件に挑むというもの。見どころは何と言っても、巧みなプロット、秀逸なトリック、そしてストライクとロビンによる事件の謎解きの過程である。残忍な殺人事件にDVやレイプ、SM、小児性愛といった要素はローリングのこれまでのファンタジー作品とは異なるが、大人のミステリードラマとして存分に楽しめる。
英俳優トム・バーク（『マスケティアーズ／三銃士』）扮するストライクと、ホリデイ・グレンジャー（『パトリック・メルローズ』）扮するロビンのお互い気になる存在なのに進展しないビミョウな関係の行方も、単なる探偵モノに終わらない魅力のひとつ。撮影はロンドン各地で行われており、今のロンドンを感じさせる風景が見られるのも、英国ドラマ・ファンには嬉しいところ。すでに4作目「Lethal White」のドラマ化も決定、2019年にBBCで放送される予定で、こちらも楽しみだ。
放送局：スターチャンネル
配信局：スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-
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■誰もが息を呑む意外な結末！ アガサ・クリスティー原作のミステリードラマ『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』
『そして誰もいなくなった』『検察側の証人』に引き続き、人気脚本家のサラ・フェルプスが、アガサ・クリスティー原作を新たな解釈で映像化するBBC製作のミステリー。
資産家の女主人が殺害され、養子の一人である息子が逮捕されるが、彼が獄中死した後、息子のアリバイを証明する男性が現れる。残された家族たちは、真犯人は誰なのか、お互いを疑い始めるという心理ドラマだ。家族にはそれぞれ秘密があり、全員に殺害の動機があるという、クリスティーお得意の展開で、ぐいぐいと物語に引き込まれる。ビル・ナイ、エレノア・トムリンソン、マシュー・グードほか豪華キャストで、カントリーハウスの風景やコスチュームなども美しい。
しかし、今作の最大の見どころは、原作と結末が異なること。ある意味、ミステリーの掟破りであり、原作の読者ですら最終回を見るまで真犯人がわからないということで話題を呼んだ。コアなファン層を持つクリスティー作品なだけに、その結末は賛否両論だったが、個人的にはドラマ版のエンディングにはとても共感できた。なお、シリーズ最新作『ABC殺人事件』が年末にイギリスで放送される。名探偵ポワロに扮するのは、ジョン・マルコヴィッチ。こちらも期待できそう！
放送局：AXNミステリー
海外ドラマをおすすめするzashは...
年間2000話以上の海外ドラマを視聴する海ドラ沼の住人。中学生の頃に『プリズン・ブレイク』を視聴したことから、その人生を海外ドラマに捧げるようになり、以降は手あたり次第にオールジャンル視聴するように。Hulu、Netflix、AmazonPrimeを中心に視聴する毎日。1話完結型よりもクリフハンガーものを好み、ティーン・コメディからサスペンス、歴史ものまで、とにかく海外ドラマなら嫌いなものはない！
■『ゲーム・オブ・スローンズ』ロスだった2018年を救ってくれた『ガンパウダー』
史上空前のメガヒット海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』最新シーズンの放送がまるまる1年なかった2018年...。私を含め、『GOT』ロスに悩まされたというファンも多かったことだろう。しかしそんな我々を救ってくれた作品がある。『ガンパウダー』だ。
『GOT』ジョン・スノウ役として知られるキット・ハリントンが製作・脚本・主演を務めた歴史ドラマで、ハリントン自身の先祖にあたるロバート・ケイツビーが首謀者である1605年イングランドで起きた""火薬陰謀事件""を映像化。イギリスではこの事件がきっかけとなった""ガイ・フォークス・ナイト""が、毎年11月5日に催されており、知らぬ人はいない、歴史に残る事件なのだ。
そんな"火薬陰謀事件""に隠された事実や謎を明るみにし、圧倒的リアリティで描き出した本作は、高い評価を受け、キットの演技も大いに注目を集めた。ジョン・スノウが主人公というわけではないが、1605年当時の衣装に身を包んだその佇まいは、ジョンを彷彿とさせ、『GOT』ロスの一ファンとして大いに楽しませてもらった！
配信局：Netflix
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■息をもつかせぬ上質なミステリー！『ミスター・メルセデス』
"モダン・ホラーの帝王"スティーヴン・キング原作の同名小説を映像化した、極上のミステリー『ミスター・メルセデス』。就活フェアに並んだ行列に一台のメルセデスが突っ込んだことで起きた無差別事件を調査する一人の元刑事と犯人との攻防を卓越した物語構成で魅せる。
物語の始まりからすでに"犯人"を視聴者に明かしているという部分が斬新で面白く、まさに日常に潜む恐怖とでも言おうか、お互いが非常に身近な関係性の中、繰り広げられる物語に心惹かれ、登場人物たちの一つ一つの行動が大きな伏線となっており、息をすることさえも忘れてしまうほど熱中してしまった。
シーズン1全10話で中だるみすることなく楽しむことができ、名優ブレンダン・グリーソン（『ハリー・ポッター』シリーズ）の哀愁漂う演技とハリー・トレッダウェイ（『ペニー・ドレッドフル ～ナイトメア 血塗られた秘密～』）の狂気的な演技が魅せる化学反応も見事、常にクリフハンガーで幕を閉じ、視聴者を全く飽きさせないなど、まさに文句のつけどころのない、2018年最高の海外ドラマと言えるだろう。寂しげな空気の流れる作品ではあるが、この面白さに抗うことは決してできない！
放送局：スターチャンネル
シーズン1はDVD発売中
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海外ドラマをおすすめするErina Austenは...
宇宙、未来、超常現象という言葉に弱いので、SF系はまず見ます。ヒューマンドラマ、犯罪心理学系、裁判物、ティーンドラマなどもカバー。イケメンも大事ですが、カッコイイ美女が出ている作品ならなおさら好み！
■SFと『ゲーム・オブ・スローンズ』好きなら必見！まだまだ大人気『THE 100／ザ・ハンドレッド』
2014年に始まった本作は、既にシーズン6までの更新が決定している大ヒット作。こんな作品が他にあるだろうかというユニークな設定の『THE 100／ザ・ハンドレッド』。『ゲーム・オブ・スローンズ』と『LOST』にSFの要素が見事に混ざったサバイバルSFアクション。
核戦争のせいで住めなくなった地球を離れて宇宙に住んでいた若者たちが地球に戻らされるというスタートだったが、地上に生き残っていた様々な種族と出会い、政権闘争、刀一つで繰り広げられる血みどろの戦い、生に対するそれぞれの思想、そして最新テクノロジーを使った戦争などが物凄いスピードで繰り広げられる。シーズン1だけ見たことがあるという人は、是非とも2＆3以降もシッカリ見てほしい。オープニング自体も変わっているように、シリーズ途中から全く別の作品かと思うくらいのスケールと展開で、地下、地上、宇宙を舞台に彼らのサバイバルは繰り広げられるからだ。
イケメン＆美女の主人公たちの中でも、優等生だったクラーク、兄に守られていたオクタヴィア、理数系のアクティヴ派レイヴィンの三人の変貌には驚かされるだろう。中でも女戦士になるオクタヴィアのファンになる人続出。一気に見てしまいたくなる中毒性の高いドラマだ。
配信局：Netflix
DVDレンタル中
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■米英だけじゃない！デンマーク発『ザ・レイン』は超ハイレベルな世紀末サスペンス！
ハリウッドや英国の映像業界は予算も潤沢で、世界でもトップクラスの上質作品が多いのは周知の事実。だが、それらに一切引けを取らないデンマーク発のSFサスペンスがNetflixオリジナルシリーズ『ザ・レイン』。謎の雨水に触れると即死するだけでなく生物を通じて感染もしてしまう『ウォーキング・デッド』の感染源が雨バージョンのような世紀末もの。いつ降り出すかもわからない雨に一滴でも触れたら終わり。そんな中、長年地下シェルターで暮らしてきた姉弟シモーネとラスムスの地上での旅が始まる。
世紀末ものは暗く残酷なストーリーになりがちだが、主要キャラが若者のため、時折見せる可愛らしいやりとりやふざけあい、友情、恋愛、この雨がない世界を夢見て将来を語るシーンなどもあり明るい要素も。同じデンマーク産大ヒットドラマ『THE KILLING／キリング』のようなこれぞ北欧！の自然美と、本来美しいはずの雨の雫が、爆弾以上の凶器として描かれる独特の冷酷な映像美にも注目。世界配信納得のハイレベルなキャストの演技力も魅力だ。
配信局：Netflix
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海外ドラマをおすすめするAi Onoは...
『ゴシップガール』、『Glee』などの人気ドラマやアメコミドラマを経て、最近はアメリカの日常も描かれている医療、リーガル、レスキュードラマがお気に入り
■医療事故の隠蔽を繰り返す上層部に立ち向かう一人の医師『レジデント 型破りな天才研修医』
アトランタにあるチャステイン・バーク記念病院。地元の人たちが頼りにする大病院は、医療事故の隠蔽を繰り返す上層部に牛耳られている。そんな病院の闇にメスを入れるのがシニアレジデントのコンラッド。医師としての確かな手腕を持ち、何よりも患者のことを第一に考える彼は、信頼できる仲間とともに権力と名声を掲げる上層部に立ち向かっていく。
主人公のコンラッドは、かつて軍医をしていた経験から、他の医師には思いつかない方法で患者を救うこともあり、誰もが助けてもらいたいと思うヒーロー。しかし、その種によくあるワンマンプレイヤーではなく、欲にまみれた上司の身勝手な治療から患者を守るため、優秀な仲間たちと連携をとり、"命を救いたい"という情熱で闘っている。主演のマット・ズークリーは、『ギルモア・ガールズ』でプレイボーイな大学生＆ビジネスマン、『グッド・ワイフ』で野心のある弁護士に扮してきたが、情熱、思いやり、冷静さ、無鉄砲さを併せ持つ今作のコンラッドこそ、彼の魅力が最大限に発揮されていると感じる。彼が信頼を寄せる看護師ニックを演じるのは『リベンジ』のエミリー・ヴァンキャンプ。コンラッドとは過去に恋愛関係にあり、海外ドラマ・ファンにはおなじみの美男美女の恋愛ドラマも『レジデント 型破りな天才研修医』の楽しみの一つだ。
放送局：FOX
配信局：Hulu（各話20日ずつ）
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■王道のレスキュー・ヒューマンドラマ『9-1-1：LA救命最前線』
アメリカの緊急通報ダイヤル「911番」。多様な事故や事件が頻発するロサンゼルスを舞台に、その番号の先で待っている緊急通報オペレーター、現場に駆けつける消防、警察にスポットを当て、1本の電話から始まる人命救助の最前線に迫る。
ライアン・マーフィー（『Glee』『アメリカン・ホラー・ストーリー』）らしからぬというべきか、大都会ロサンゼルスを舞台にした王道のレスキュー・ヒューマンドラマ。彼のこれまでの作品にあったようなユニークな個性はなく、アメリカの救助現場の日常と苦悩が描かれている。第1話から衝撃的な事件、事故の連続で、日本のドラマであれば最終章で展開されそうな"飛行機の墜落事故"が、第3話の時点で起きてしまうのだから驚き。1つの現場の救助＆捜査が、オペレーター、消防士、警察官、それぞれの視点から描かれることで１本調子にならず、45分（１話）があっという間に過ぎる。
特に注目したいのは、コニー・ブリットン扮する911オペレーター、アビーの活躍。これまで救命ドラマでこの職に焦点が当たることはなく、声のみで冷静に状況を判断し導いていくオペレーターが、重要なファーストレスポンダーの一員であることを本作は教えてくれる。また、911司令室、消防署、警察署の各所で女性が活躍していることも、2018年には欠かせないポイントだ。
放送局：FOX
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Photo：『私立探偵ストライク』
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『無実はさいなむ』(C) Mammoth Screen
『ガンパウダー』(C)Kudos
『ミスター・メルセデス』
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『The 100／ハンドレッド』
(C) Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
Netflixオリジナルシリーズ『ザ・レイン』
『レジデント 型破りな天才研修医』
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
『9-1-1：LA救命最前線』
(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
