英BBC Oneの政治サスペンスドラマ『ボディガード ー守るべきものー』で、主人公デヴィッドを演じる英国俳優リチャード・マッデンが、第76回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門主演男優賞に初ノミネートされた。大ヒット大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下『GOT』)のロブ・スターク役で知られるリチャードは、ノミネートされた『ボディガード』と『GOT』について語った。
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米Hollywood Reporterのインタビューに答えたリチャード。本国イギリスのみならず、アメリカでも『ボディガード』がヒットしている理由を尋ねられ、「理由ははっきりとはわからないけど、おそらく僕がこの作品に惹かれた理由と同じじゃないかな。とても複雑で曖昧なキャラクターたちが魅力だと思うんだ。だからこそ、それがとても人間らしさを表していると思う」と答えた。
リチャード演じるデヴィッドは、ロンドン警視庁に勤務するアフガ二スタン参戦の元軍人で、冷静沈着に任務に徹するが、内面はPTSDに苦しんでいるという文字通り複雑な役どころ。そんなデヴィットを演じるにあたって、リチャードは役作りをこう語った。「PTSDを正確に表現したかったから大変だった。よく、急にグラスを落として戦争の嫌な思い出が頭によぎるようなシーンがあるけれど、実際にそういうこともあると知った。だが、PTSDを患っている人の多くは、もっと静的な苦しみを経験しているようなんだ。不安定な状態がずっと続いたり、日常生活ができないというようなことだよ。だからそれを今作で表現したかったんだ」
また、『GOT』の後に主役を演じることについて聞かれ、「主役をやる準備はできていたよ。『GOT』の時は子どもだったけど、たくさん学んだし、成長もした。キャラクターよりも成長してしまった感じだったから、いい時期に番組を去ったと思う。だから今こうやって、王子様や王様じゃない父親という役を演じるのは、とてもワクワクしているんだ」とコメントした。
そんなリチャードは、ちゃんと今も『GOT』を視聴しているという。「もちろん見ているよ! 最終シーズンが待ち遠しいね。ロブ・スタークの名前も出てきるのもわかっているけど、自分だという意識はないんだ。今やただの一視聴者なんだよ、いいことだけどね。でも、演じていると脚本をもらうから、あらすじが分かってしまうことが嫌だよね。でも、もう降板してから何年も経っているから、今は先のことに知らないし楽しんで見ているよ」
ゴールデン・グローブ賞で初ノミネートされたリチャードが主演する大ヒットサスペンスドラマ『ボディガード ー守るべきものー』は、Netflixにて配信中。第76回ゴールデン・グローブ賞は、現地時間1月6日(日)にロサンゼルスにて開催される。
(海外ドラマNAVI)
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『ボディガード ー守るべきものー』
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『ゲーム・オブ・スローンズ』
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