「東京オリンピックも見に来るよ!」来日中のヒュー・ジャックマン、最新作『フロントランナー』舞台挨拶に登壇

『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンや『X-MEN』のウルヴァリンことローガン、そして『グレイテスト・ショーマン』では伝説の興行師P.T.バーナムを演じたヒュー・ジャックマン。彼が、"JFKの再来"と言われカリスマ性を放つ天才政治家でありながら政界の表舞台から姿を消したゲイリー・ハートに扮した最新作『フロントランナー』が2月1日(金)から全国公開となる。来日中のヒューを迎えて、今月22日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズにてスペシャルイベントと舞台挨拶が行われた。

最新作の公開を待ち望む多くのファンの期待が高まる中、満を持してヒューが会場客席側から登場。集まったファンに握手を求められると笑顔で応え、ゆっくりと壇上へ上がった。そして「この作品は(過去の出演作とは)だいぶ違う映画なんだ。でもきっと気に入ってもらえると思うよ。"ある人物"というより"ある瞬間"を描いていて、アメリカの政治やバックグラウンドを知らなくても楽しめる作品になっているから、皆さんに観てもらって色々なことを考えて欲しいと思う」と挨拶。

スペシャル・ファンスクリーニングと銘打たれた今回のイベント。SNSで募集したファンからの質問で、日本での思い出について聞かれると、自身の息子と挑んだ富士山登頂のエピソードを披露。さらに、「2020年の東京オリンピックには仕事ではなく観客として見に来たい」と、親日家のヒューらしい答えに、会場に詰め掛けたファンからは期待と喜びの声が上がった。

最後に「もし大統領になれたら?」という質問に、「何か頼まれたらなんでもOKと言ってしまいそう、多分ひどいことになる...半年でその国は破産するでしょう(笑)。でも私は約束します! でもその半年間は皆さん間違いなく楽しく過ごせるでしょう」と大統領候補さながらの、決意表明然としたコメントで会場を大いに沸かせた。抽選で選ばれたファンを壇上に促し、優しく声をかけながら直筆ポスターを手渡し、会場全体があたたかな空気に包まれイベントは終了した。

1988年、米国大統領選挙。コロラド州選出のゲイリー・ハートは、46歳の若さで最有力候補<フロントランナー>に躍り出る。知性とカリスマ性を兼ね備えた彼は、ジョン・F・ケネディの再来として大衆に愛され、当選は確実視されていた。しかしマイアミ・ヘラルド紙の記者が掴んだ"ある疑惑"が一斉に報じられると事態は一変。勝利を目前にして、ハートの築き上げた輝ける未来は一気に崩れ去り、一つの決断を下す時が訪れる...。あの日、一体何が起きたのか─―。

当選確実と言われていた大統領最有力候補が、たった一つのスキャンダル報道で政界から葬られた1988年の事件の真相に迫るサスペンス映画『フロントランナー』は、2月1日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:映画『フロントランナー』