【まとめ】ジャスティン・ティンバーレイクも!リアリティショーからアカデミー賞まで上り詰めた人々<後編>

アカデミー賞の名声、名誉、魅力は、リアリティ番組のそれとは正反対にあるように見えるかもしれない。しかしながら、これまでオスカーにノミネートされた役者・製作関係者の中には、リアリティショーからキャリアをスタートさせた人たちが何人もいることをご存知だろうか? リアリティショーで知名度を上げ、ハリウッド最高の栄誉を手にした、または届きそうだった9人の俳優・シンガー・製作スタッフを英Digital Spyがピックアップしている。昨日の俳優部門ノミネート5人に続き、今日は歌曲と製作部門ノミネートの4人をご紹介。

1.モーガン・スパーロック

ドキュメンタリー監督のモーガン・スパーロックは、マクドナルドの商品を1日3食、1ヶ月間食べ続けるよりも前に、さらに馬鹿げたことをMTVのリアリティ番組でやっていた。

タイトルは『I Bet You Will(原題)』。彼が企画した番組で、路上でランダムに選んだ人たちに、現金と引き換えに「眉毛を剃る」や「頭から足の先まで牛のようにペイントする」といった、インパクトのあるお題に挑戦してもらうという内容だった。

それから2年後、『スーパーサイズ・ミー』でファーストフードだけを食べた結果身体がどうなるのかを検証し、アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。

2.ジャスティン・ティンバーレイク

ディズニーチャンネルで伝説的キッズスターになる前のジャスティン・ティンバーレイクが初めてボーカリストとしての実力を試したのが、ジェシカ・シンプソンやアッシャー、そして後に『ミッキー・マウス・クラブ』で共演したブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラらも出演した米Syndicationのオーディション番組『Star Search(原題)』だった。

現在の音楽シーンを牽引するトップシンガーたちが参加してきた番組だが、その中でジャスティンは唯一アカデミー賞にノミネートされた経験を持つ。彼は2017年にアニメーション映画『トロールズ』の主題歌「Can"t Stop the Feeling」で歌曲賞にノミネートされた。

しかし、『Star Search』には、ジャスティン・ランダル(ランダルはミドルネーム)として参加しており、しかもカウボーイの装いでカントリーソングを披露していたといい、この番組がキング・オブ・ポップの礎となったとは言い難いかもしれない。

3.スティーヴ・オーデカーク

名前と顔が一致しない人もいるかもしれないが、1990年代半ばのコメディ映画ファンなら、スティーヴ・オーデカークの作品にも精通しているだろう。

オーデカークはジム・キャリー主演の『ジム・キャリーのエースにおまかせ』や、ティム・ロビンス&マーティン・ローレンス共演の『ナッシング・トゥ・ルーズ』で監督・脚本を務めており、エディ・マーフィー主演の『ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合』や、ロビン・ウィリアムズ主演の『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の脚本も執筆。2001年に脚本・原案・製作を担った『天才少年ジミー・ニュートロン』でアカデミー長編アニメ賞にノミネートされた。

そんな彼が最初に名声を得たのが1983年の『Star Search』で、彼はコメディ部門に参加していた。それから6年後、大人気シットコム『フルハウス』のシーズン3第6話では、ジョーイ(デイヴ・クーリエ)が『Star Search』に挑戦するエピソードが描かれたが、これにオーデカークが本人役で登場した。

4.ダスティン・ランス・ブラック

脚本家・プロデューサー・監督のダスティン・ランス・ブラックは、モルモン教の家庭に生まれながらゲイであることに苦しんだ過去があり、キャリアの初期からインディーズ映画でLGBTQをテーマにした作品を手がけていた。そんな彼が初めてメジャー作品に携わったのが2003年。数週間かけてある職業のトレーニングを積み、その専門家たちの中に混ざってコンテストに参加するという内容のリアリティ番組『Faking It(原題)』だった。

その後、2008年にマイノリティの地位向上に貢献した活動家ハーヴィー・ミルクの半生を描いた伝記映画『ミルク』でアカデミー脚本賞に輝いた。

本年度アカデミー賞授賞式は、現地時間2月24日(日)に米ハリウッドのドルビー・シアターで開催される予定。その様子をWOWOWプライムにて、2月25日(月)午前8:30より独占生中継する。(海外ドラマNAVI)

Photo:

映画『トロールズ』で声優として共演した ジャスティン・ティンバーレイク&アナ・ケンドリック
『トロールズ 』イベントにて(C)NYKC/FAMOUS