長い撮影時間に耐え、時に自身を捨てて役に成り切らなければならない俳優業は、ファンが思うほど華やかな仕事ではないようだ。そんな撮影中の苦労を人気ドラマシリーズのキャスト7人が明かしているので、前編・後編の2回にわけて紹介しよう。
(※本記事は、同シリーズのネタバレを含みますのでご注意ください)
1.キット・ハリントン:
『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウ役
激しい戦闘シーンが見どころとなっている『ゲーム・オブ・スローンズ』は、その撮影に掛ける日数が多いことでも知られているが、キットは第6章第9話「落とし子の戦い」の戦闘シーンが一番大変だったと明かしている。
本エピソードは、北部奪還とリコンの命をかけて、ジョンとラムジーによる落とし子同士の戦いが繰り広げられるという展開。最小限のカットしか入らない連続ショットだったため、リハーサルだけで何日も費やし、何度も何度もダンスを踊るように繰り返したとのこと。キットは、「監督のミゲル・サポチニクが戦闘シーンの全てをプレビューにまとめて、何をするのか見せてくれたんだけど、みんな”こりゃ大変そうだ”ってなってたよ」とコメントしていた。また、大部分はCGではなく本物の馬を使用したため、馬に背中を向けるシーンが多く危険度も増したそうだ。
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2.アンドリュー・リンカーン:
『ウォーキング・デッド』のリック・グライムズ役
主人公リックを演じたアンドリューにとって、ゾンビの少女が登場するシーズン1第1話「悪魔の幕明け」の撮影が「最悪だった」という。
「午後の間ずっと何度も同じシーンを撮影したんだ。視聴者は1回しか見ないだろうけど、キャストはシーンを分析してスタッフの前で自分の全てを絞り出さなくちゃいけない。7回目ぐらいのテイクで、スタッフに”これで撮影を終えないか? 頼む”って言われたよ」とコメントし、なかなかOKが出る演技が出来ずに苦労したようだ。
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3.メリッサ・マクブライド:
『ウォーキング・デッド』のキャロル役
メリッサが大変だったと挙げた撮影は、シーズン4第14話「正気な狂気」のシーン。このエピソードでは、メリッサ扮するキャロルが保護者になっていた孤児のリジーとミカ姉妹が命を落とす展開となり、諸々の事情でリジーを手に掛けたのはキャロルだったのだ。
そのシーンについてメリッサは、「今までキャロルを演じたなかで、身体的に最も恐ろしいシーンだった。すごく不快でおぞましく、そのシーンが終わるのが待てなかった」と語っている。
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4.ダレン・クリス:
『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』のアンドリュー・クナナン役
ファッションデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチ暗殺事件を描くシリーズで、同性愛者で連続殺人鬼のアンドリュー・クナナンを演じたダレン。本作で一番難しかったのは、クナナンの3人目の被害者リー・ミグリンを演じたマイク・ファレルとのシーンだったと明かしている。
「善良で妻を愛し、カミングアウトできずに同性愛者である事実と葛藤しているマイク・ファレルの目を見つめるのは辛かった」と言い、怒りや暴力に任せたシーンよりも、苦境に立たされたキャラクターと一緒に演じる方が難しかったと語っている。
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明日は、人気TVスターが明かす、撮影で最も苦労したシーン7選【後編】をご紹介。本年度のアカデミー賞主演女優賞を獲得したあの名女優や、『ブレイキング・バッド』の人気キャストも登場。お楽しみに!
(海外ドラマNAVI)