『キャプテン・マーベル』によって、『エージェント・オブ・シールド』の歴史に矛盾が生じる?!

3月15日(金)に全国公開されるマーベル最新作『キャプテン・マーベル』。マーベル初の女性ヒーロー単独主役の物語であり、主演を務めるのがオスカー女優のブリー・ラーソンであることから、公開前から期待値も高いが、この映画が今後マーベルのTVドラマのストーリーラインに影響を与えるかもしれない。米Screen Rantが伝えた。

【関連記事】『エージェント・オブ・シールド』クラーク・グレッグ直撃インタビュー in LA

本作の主人公は、驚異的なチカラを持ち、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていたキャプテン・マーベル。そんな彼女の記憶を狙う自在に姿を変える正体不明の敵が現る。後に、最強ヒーローチーム"アベンジャーズ"を結成することとなる若き日のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)や、フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)らと共に、自らの記憶をめぐる戦いに立ち向かう―。

『キャプテン・マーベル』の時代はアベンジャーズ誕生前の1995年。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体にとっての前日譚になるが、作品間のつながりを考えると必然的にいくつかの問題が出てくる。例えば、サミュエルによれば、ニック・フューリーがどのように目を負傷するのか、『キャプテン・マーベル』で明らかになるというが、その場合『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の写真と矛盾が生じてしまうのだ。それでも、マーベル・スタジオは全体を見て、MCUの矛盾を最小限にしようとしているという。

そしてその配慮は、コミックやスピンオフのTVシリーズにも届いているという。マーベル・スタジオとマーベル・テレビジョンの関係は、常にアームズ・レングスの原則に則ったものだったが、『キャプテン・マーベル』と『エージェント・オブ・シールド』には横のつながりが生まれる兆候があるという。

『キャプテン・マーベル』では、クリー人の母星ハラが登場するが、その様子は、『エージェント・オブ・シールド』シーズン2でS.H.I.E.L.D.により発見された古代のクリー人の都市とほぼ同一。そして第12話「記憶をなくした戦士」では、古代のクリー人が地球人を兵士にするためのオベリスクによって、能力を得た者、後に"インヒューマンズ"と呼ばれる変化したものを探すため、ヴィンタクというクリー人が地球にやってくる。

それ以降も『エージェント・オブ・シールド』では、S.H.I.E.L.D.のエージェントでもあるインヒューマンズが活躍したり、シーズン5ではストーリー上で重要な役割を担ったりしている。よって、キャプテン・マーベル誕生の物語により、『エージェント・オブ・シールド』と繋がりが見える一方、過去にねじれが生じる可能性が出てくるというわけだ。

今後のMCUの物語に左右する『キャプテン・マーベル』は、3月15日(金)全国公開。また、『エージェント・オブ・シールド』のシーズン5が、3月9日(土)よりDlifeにて無料初放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『エージェント・オブ・シールド』(C)ABC Studios & Marvel
『キャプテン・マーベル』(C)Marvel Studios 2019