保守的な時代に生きた同性愛者の葛藤を描く映画『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、映画界を中心に活躍してきたジェイク・ギレンホールが、米HBOのミニシリーズでドラマ界に進出することがわかった。米TV Lineが報じている。
ジェイクが初主演するドラマシリーズ『Lake Success(原題)』は、2018年に出版されたゲイリー・シュタインガートの同名小説のドラマ化となる。
本作の主人公は、ナルシスト的で自己欺瞞に満ちたヘッジファンドマネージャーのバリー・コーエン。自分の家族と過去を捨てた彼はバスに乗って大陸を渡り、大学時代の元恋人を探す旅に出る。ところが、その間にマンハッタンでは彼の頭脳明晰な妻シーマが自閉症の息子の子育てに苦労しながら、悲喜劇的な恋愛を始めていた...というストーリーだ。
ジェイクは主人公のバリー役を演じ、主演・製作を務めた『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』でも組んだリーヴァ・マーカーとともに製作総指揮も兼任する予定だ。また、原作者のシュタインガートと『死霊のはらわた リターンズ』でクリエイターを務めたトム・スペジアリーが、共同で脚本・ショーランナーを務める。
ジェイクとマーカーは、「ゲイリーの小説は、タイムリーな現代アメリカを背景に、人間の矛盾と複雑さの深淵に焦点を当て、キャラクターを丁寧に描き出しています。私たちは、過去20年以上にわたり最もエキサイティングで評価の高いプレミアム・コンテンツを提供し続けてきたHBOと組めることを嬉しく思っています」とコメントを発表し、新作にかける意気込みを見せていた。
これまでにジェイクがTVシリーズに出演したのは2回だけだ。1994年に米NBCの犯罪捜査ドラマ『ホミサイド/殺人捜査課』でロビン・ウィリアムズ(『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』)の息子役を演じ、2016年に米コメディ・セントラルのコメディドラマ『Inside Amy Schumer(原題)』に本人役で出演した。
ジェイクは、日本で2019年夏に公開される映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にミステリオ役で出演することになっている。(海外ドラマNAVI)
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ジェイク・ギレンホール
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