Netflixのサイコスリラードラマ『YOU -君がすべて-』でストーカーを演じるのは、人気青春ドラマ『ゴシップガール』のダン・ハンフリー役で知られるペン・バッジリー。そんなイケメン俳優の彼が、なぜ心に闇を抱えたキャラクターに抜擢されたのか、シリーズのプロデューサーがその理由を明かしている。米Deadlineが報じた。
(本記事は『YOU -君がすべて-』シーズン1のネタバレを含みます)
本作は、米作家キャロライン・ケプネスの同名ベストセラー小説をドラマ化したシリーズ。ニューヨークの古本屋で店長を務めるジョー・ゴールドバーグ(ペン)が、店で出会った作家志望のベック(エリザベス・ライル)に一目惚れし、彼女の恋人になるためにあらゆる手段を使い、邪魔者を排除していく...というストーリー。
Deadlineが主催するイベント「The Contenders Emmys」のパネルインタビューに、クリエイターのグレッグ・バーランティ(『ARROW/アロー』とセラ・ギャンブル(『マジシャンズ』)が登壇して質問に答えた。
ジョーはストーキングや殺人といった犯罪を繰り返しているものの、虐待されている近所の少年の面倒を見たり、心優しい一面も持ち合わせたキャラクター。シリーズには恋愛とホラーやサイコスリラーといった要素が交互に投入され、視聴者は犯罪者のジョーに心惹かれてはいけないのに、ベックに尽くす彼に味方してしまう...という複雑な心境に陥る人が多いという。
よってギャンブルは、「気持ち悪いと思うような誰かをキャスティングしたら、上手くいかなかったでしょう」とコメントし、魅力的な犯罪者を演じられるからこそペンが配役されたと述べている。
そしてペンは、「ジョーを好感が持てるアンチヒーローに転じさせない程度に、人間性を見せるのが鍵だった」と、役を演じるにあたって意識した点を明かし、ジョーに惹かれる視聴者が多いことが信じられないとも語っていた。
シーズン2はニューヨークからロサンゼルスへ舞台を移し、ジョーが新たな恋愛対象に出会う展開となるようだ。『YOU -君がすべて-』シーズン1はNetflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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『YOU -君がすべて-』(C) Warner Bros. Entertainment Inc.