『ハンナ』エズメ・クリード=マイルズ、俳優の両親から演技以外のことも学んだ

シアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)が主演したサスペンス・アクション映画『ハンナ』をドラマ化した、Amazon Prime Original『ハンナ ~殺人兵器になった少女~』(以下『ハンナ』)。本作がシーズン2へ更新されたことは先日お伝えした通りだが、アクション満載の主人公を演じる新鋭エズメ・クリード=マイルズが、俳優である両親から演技を学んだことを語った。米Deciderが報じている。

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『ハンナ』ドラマ版あらすじ

本作の主人公は、元CIA工作員の父親エリックによって、殺人マシーンとなるべく格闘技や戦闘テクニックを叩き込まれた16歳の少女ハンナ。暗殺者に成長し一人でヨーロッパに旅立つ決心をした彼女は、父親から「元同僚のCIA捜査官マリッサに命を狙われることになるだろう」と告げられる。そして父の言葉通り、ハンナはマリッサが送り込む刺客と壮絶な戦いを繰り広げることになるというストーリーで、映画版とほぼ同じ展開だ。

エズメ・クリード=マイルズが語るオーディションのプロセス

森の中でジョエル・キナマン(『オルタード・カーボン』)演じる父親と暮らしてきたハンナ役のエズメは19歳だが、この役のために大学を中退したそう。

「学校はちょっと退屈だったの。オーディションを受けようと思っていたら、エージェントが、"『ハンナ』っていうなんか面白そうな作品があるよ。受けてみたら?"と教えてくれたの。まさか受かるなんて思っていなかったわ。5度のオーディションプロセスがあって、スクリーンテストがあって、本当に、本当にこんな機会を得るなんて思ってもいなかったの。もう、嬉しくてしょうがないわ」そう語るエズメは、映画『マイノリティ・リポート』のアガサ役、『ウォーキング・デッド』の悪役アルファ役などで知られるサマンサ・モートンと、映画『フィフス・エレメント』や『フランケンシュタイン・クロニクル』などに出演したチャーリー・クリード=マイルズを両親に持つサラブレッド。

監督も認める若手注目女優

本作で監督を務めるサラ・アディナ・スミス(『レギオン』)は、「本当にすごい数の俳優を見たわ。でも、エズメの最初のオーディションテープを聞いた時から"多分この子ね"と思ってたの。最後まで何度もオーディションをして、身体能力テストも何回か受けてもらったわ。エズメは父親のチャーリーとトレーニングをしていて、その様子がテープにも入っていたの。より努力していることが分かったから、とても印象に残ったわ」とエズメの魅力を語り、"本能的でありのままのパワーを感じる類い稀な俳優""同時に、クリエイティブな面もある賢いストーリーテラー"でもあると続けた。

父であるチャーリー・クリード=マイルズからトレーニングを受けていた

そんなトレーニングの相手をしてくれた父親について、エズメは「お父さんは20年武道をやっているの。だから、スクリーンテストのための準備や道場でやっているようなトレーニングをたくさん一緒にやってくれたわ」と話した。

「両親は本当にすごく才能がある俳優だと思うわ。彼らを見て演技を学んだけど、二人の演技のスタイルは学んで習得できるようなものではないの。だいたい、彼らは演劇学校にも行っていないし、私も行かなかった。母親と比較するわけではないけれど、私の最大の特権は、俳優の両親がいることによって当たり前にこの道に進めたことではなくて、この世界で役がもらえなかった時にも潔く礼儀を忘れないでいることだと思うの。俳優として拒絶されることは日常茶飯事だから。キャスティングされないのは個人的な理由じゃないことを理解しているから、オーディションで緊張してこわばってしまうようなことがないの。この業界は本当に競争が激しいから、多くの俳優がそれを理由に緊張してしまって役がもらえないの。皆、素晴らしい俳優なのにリラックスできなかったりするのよね」

俳優の親から演技だけでなく、この業界の切り抜け方を見て育ったエズメ。シーズン2でもどんなハンナを見せてくれるか楽しみだ。

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『ハンナ ~殺人兵器になった少女~』