『Empire』シーズン6へ更新が決定!ジャシー・スモレット続投を懇願、ファミリーが結束

音楽業界を舞台に、家族の確執や権力争いを描く米FOXの大ヒットドラマ『Empire 成功の代償』が、シーズン6へ更新することが決定した。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

昨年米国で『Empire』シーズン5前半の放送が終了し、今年3月からの後半放送を待っていた1月29日(火)に、ジャマル・ライオンを演じているジャシー・スモレットがヘイトクライムの被害に遭うという事件が発生。その後事件は急展開を迎えることになる。

ジャシーはシカゴの自宅前で白人男性二人組に襲われ、首にロープを掛けられ漂白剤を浴びせられた。二人はMAGA(アメリカ合衆国を再び偉大にしようというトランプ政権のスローガン)信仰者と思われる言葉を発したと報じられていた。

アフリカ系アメリカ人のジャシーは、『Empire』で同性愛者のジャマルを演じており、さらに2015年には自身も同性愛者であることを告白していた。ところが捜査が進むにつれ、意外な事実が発覚する。実はジャシーを襲った二人は、ジャシーに雇われて襲ったと証言。この事件はジャシーの自作自演だったと報じられ、シカゴ市警はジャシーを逮捕するという衝撃の展開を迎えた。

だがジャシー本人はこの疑惑を終始完全に否定。3月には不起訴が決定し、検察側がジャシーに対して申し立てていた治安びん乱行為および虚偽通報など16件もの罪状は全て取り下げられたが、シカゴ市は本件の捜査費用をジャシーに請求するという行為に出ていた。

米FOXエンターテイメントは、「製作スタジオとジャシー・スモレットは、次のシーズン6にジャマル・ライオンを登場させないことで合意しております」との声明を発表。一方ジャシーのスポークスパーソンは、以下のようにコメントした。

「次のシーズンの最初の段階では、ジャシーが演じるジャマルは登場しないと告げられました。ですが今後の出演の可能性のために、同作の契約を継続してくれたことに感謝したいと思います。お伝えすることで最も強調したいのは、ジャシーがFOXと『Empire』のリーダーシップ、共演者、スタッフ、そしてファンの皆さんの揺るぎないサポートに非常に感謝しているということです」

ジャシーのシーズン5最終出演話放送前に、本作でジャシー扮するジャマルの父親ルシウスを演じるテレンス・ハワードと母親クッキーに扮するタラジ・P・ヘンソン、その他、ハキーム・ライオン役のブリシェア・グレイ、アンドレ・ライオン役トレイ・バイヤーズ、ベッキー役ガボレイ・シディベ、ジゼル役ニコール・アリ・パーカーら『Empire』ファミリーは連名で、放送局であるFOXとディズニーの首脳陣に宛てて、ジャシーの新シーズンへの続投を懇願する要望書を提出。その中で、ジャシーと5シーズン一緒に過ごして知ることができた彼の素晴らしい人間性、裁判から見えてきた司法制度への不信感を訴えた。そしてジャシーの無実を信じており、『Empire』ファミリーが今後も結束して彼を支えていくと伝えた。

FOXエンターテインメントのマイケル・ソーン社長は、「『Empire』は、感情的で力強いストーリーで、壁を打ち砕き続けています。そして同作は弊社の伝説となる代表的な作品という位置に君臨し続けます。タラジ・P・ヘンソンとテレンス・ハワードとキャストたち、そして素晴らしいシーズンを生み出した製作チームの、リー・ダニエルズ(『STAR 夢の代償』)、ダニー・ストロング(『GIRLS/ガールズ』)、ブレット・マホーニー(『コード・ブラック 生と死の間で』)、サナー・ハムリ(『シェイムレス 俺たちに恥はない』)、ブライアン・グレイザー(『24 -TWENTY FOUR-』)、フランシー・カルフォ(『運命の銃弾』)らに感謝の意を表したいと思います。この作品には、まだまだ語り継がれるべきストーリーがあることは皆わかっています。シーズン6でそれを皆さまにお見せできることを楽しみにしています」と述べた。

ジャシーの一件でジャマルの今後や本作の更新自体がどうなるのかハラハラしていたファンも多かった。新シーズンでは当面ジャマルは登場せずに物語は進んでいくようだが、まずは引き続き同作が楽しめることになり一安心だろう。

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『Empire 成功の代償』
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