最近ハリウッドでは人気映画をドラマ化したり、その逆もしかりでリメイク&リブートの企画が続々と登場している。そんななか英Digital Spyが、ドラマ化されるプロジェクトとして浮上しているホラー7作品を紹介しているのでご紹介しよう。1980年代の懐かしい作品の名前も挙がっている。
目次
1. 『エイリアン』(1979年)
本作は、地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号が、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立ち、船員たちが経験する壮絶なエイリアンとの戦いが描かれる、SFホラーの金字塔的な作品。今年で40周年を迎える。
『エイリアン』のドラマ化シリーズは、2本のプロジェクトが進行中で、そのうちのひとつは、オリジナル映画でメガホンを取ったリドリー・スコットが携わるリメイクとなり、米Huluで製作されるとのこと。
もう1本は、2014年にリリースされた同名ビデオゲームを映像化する『Alien: Isolation(原題)』。7話構成となるドラマシリーズでは、オリジナル映画の主人公リプリーの娘アマンダが、母が行方不明になった15年後にノストロモ号へと戻る旅路が描かれる予定。
2. 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年)
アン・ライス原作の「夜明けのヴァンパイア」に始まる「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズをドラマ化する企画が、米Huluで本格的に動き出したという。シリーズの主人公は、18世紀にヴァンパイアになったフランス貴族のレスタト。ライターのマロイの前に吸血鬼だと名乗る男ルイが現れ、自分を吸血鬼にしたレスタトと、自分がヴァンパイアにしてしまった少女クローディアを交えた3人の複雑な関係を語りだす...というストーリー。
ライスの作品を初めて映画化した1994年の公開作『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』ではトム・クルーズがレスタトを演じ、続編となる『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』ではスチュアート・タウンゼント(『XIII -サーティーン-』)が主演していた。ドラマ版では、ライスと彼女の息子で作家のクリストファーが脚本&製作総指揮を手掛けることになっている。
3. 『チャイルド・プレイ』(1988年)
1988年に公開された『チャイルド・プレイ』は、射殺された凶悪犯の魂が乗り移った人形"チャッキー"を手にした少年アンディと母親カレンの恐怖体験が描かれ、その斬新な設定で世界的な大ヒットに。オリジナル3部作のほか、スピンオフ版4本を加えた計7本の映画シリーズが誕生している。また今年7月には、リブート版となるシリーズ最新作『チャイルド・プレイ』の公開を控えている。
米Syfyで進行しているドラマ版では、映画シリーズでクリエイターを務めたドン・マンシーニが脚本&製作総指揮を手掛け、映画シリーズで製作を担ったデヴィッド・カーシュナーと、『Channel ZERO』のニック・アントスカがマンシーニと共同で指揮を執る。アントスカによると、ドラマ版はオリジナル版とその続編となる『チャイルド・プレイ2』に近いトーンとなり、クラシック・ホラー映画のような恐怖を味わえる作品になるとのこと。
4. 『ロストボーイ』(1987年)
米CWが、1987年に公開されたヴァンパイア映画『ロストボーイ』をドラマ化することが決定した。映画版は、父親を亡くして母親と西海岸へ引っ越した兄弟が、吸血鬼に詳しい漫画オタクの兄弟と一緒に、カリフォルニアに潜むヴァンパイアに立ち向かうホラー・アクション青春映画。
ドラマシリーズもカリフォルニア州サンタクララが舞台となる。主人公兄弟の兄マイケル役にタイラー・ポージー(『ティーン・ウルフ』)、母親ルーシーにキーリー・サンチェズ(『ザ・グレイズ ~フロリダ殺人事件簿』)、マイケルに心惹かれるステラ役にメダリオン・ラヒミ(『ビフォア・アイ・フォール 』)、彼女の恋人でヴァンパイアのデヴィッド役にダコタ・シャピロ(『Valley of the Boom(原題)』)がキャスティングされている。監督を務めるのは、ヴァンパイア青春映画『トワイライト~初恋~』でメガホンを取ったキャサリン・ハードウィック。
5. 『バイオハザード』(2002年)
映画版『バイオハザード』は、日本の人気ビデオゲーム「バイオハザード」を映像化したSFホラー・アクション。巨大複合企業アンブレラ社が生み出した生物兵器T-ウイルスと人工知能レッドクイーンを食い止めるために、女戦士アリス・アバーナシーが繰り広げる戦いが6作品にわたって描かれた。本作もリブート版の製作が現在進められている。
今年初めにドラマ版がNetflixで製作されることが発表され、現在はショーランナーを探している段階だとのこと。ドラマ版にも、映画シリーズで鍵となっていた所々にヒントを埋め込む"イースターエッグ"や、お馴じみとなっている一連のアクションシーンが登場すると期待されている。
6. 『グレムリン』(1984年)
映画版の舞台は平和な街キングストン・フォールズ。不思議な動物モグワイを手に入れた主人公ビリーが、「水に濡らさない、太陽の光に当てない、真夜中を過ぎたらエサを与えない」という3つの誓いを破ったことで、"ギズモ"と名づけられたモグワイが恐るべき怪物グレムリンに変身してしまう...というストーリー。
ワーナー・メディアが立ち上げる新配信サービスで甦ることになった『グレムリン』はアニメシリーズとして製作され、オリジナル映画に登場し、モグワイを売っていた骨董品屋のオーナー、ミスター・ウィングが主人公となる。映画版では、ケイ・ルーク(『アリス』)が演じている。若かりし頃の彼がフレンドリーなギズモと一緒に経験する冒険が描かれ、ジー・チャン(『ワンス・アポン・ア・タイム』)が脚本を手掛ける予定だ。
7. 『クリッター』(1986年)
映画版は、銀河系刑務所から脱獄した何でも食べる大食いモンスター"クリッター"と、それを処刑するために宇宙からやって来た二人の殺し屋、そして騒ぎに巻き込まれていく地球人一家が繰り広げる騒動を描いたSFコメディ。映画版は、続編となる4作品が製作されている。
『Critters: A New Binge(原題)』とタイトルがつけられた実写版ドラマシリーズでメガホンを取るのは、ホラー・パニックコメディ『ゾンビーバー』で監督を務めたジョーダン・ルービン。映画版『クリッター』シリーズでプロデュースを担ったルパート・ハーヴェイとバリー・オッパーも製作に名を連ね、ドラマ版はB級感満載のシリーズとなりそうだ。
(海外ドラマNAVI)
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『チャイルド・プレイ』
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『バイオハザードIV アフターライフ』(c)FAMOUS
『ロストボーイ』(c)FAMOUS