『クリミナル・マインド FBI行動分析』と『BONES』は同じ犯罪捜査ドラマでありながらも、犯人像をプロファイリングして事件を解決していく前者と、遺体の骨に残った証拠から事件の謎を紐解いていく後者ではテーマが異なる。しかし、ある市場調査で両シリーズに意外な共通点があることが明らかになった。米Los Angeles Timesが報じている。
この調査は、2016年に米New York Timesによって行われたプロジェクトで、大統領選挙における投票の動向を調査するために、Facebook上で人気があると特定された50のTV番組を対象に、オンラインで参加した3096名の答えをもとに導き出された。
参加者は娯楽の嗜好や番組の視聴の仕方や作品に対する感情、ならびに37に及ぶ社会・経済問題に関する個人の価値感や考え方について広範な質問を受けた。
その結果、例えば「移民はより良い人生を望んでいると思う」と答えたアメリカ人は、『サタデー・ナイト・ライブ』や『モダン・ファミリー』、『ゲーム・オブ・スローンズ』を好む人が多く、女性が育児や家事に責任を持つべきだと思う人は、『Cake Boss(原題)』や『So You Think You Can Dance(原題)』を好む傾向にあったという。
そして、その答えをもとに参加者を民主党寄りのブルー(47パーセント)と共和党寄りのレッド(35パーセント)、その中間をパープル(18パーセント)に分けたところ、この3つのグループが共通して見ていた番組が『クリミナル・マインド』と『BONES』、『怪しい伝説』と『America"s Funniest Home Videos(原題)』だったとのこと。よって、『クリミナル・マインド』と『BONES』は、個々の政治的見解や娯楽の嗜好に関係なく、万人にアピールする作品であると証明されたと言えそうだ。
2005年から放送スタートした『BONES』は12シーズンにわたり放送され、『クリミナル・マインド』は更新されたシーズン15をもって幕を閉じることが決定している。(海外ドラマNAVI)
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『クリミナル・マインド FBI行動分析』
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『BONES』
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