海外ドラマ『Glee/グリー』のシュースター先生や、ブロードウェイ版『ヘアスプレー』のリンク役などで知られるマシュー・モリソンのソロコンサートが3月1日(金)に東京オペラシティ コンサートホールで行われた。マシューの来日は、2017年の「トニー賞コンサート in TOKYO」、2018年の初ソロコンサートに続いて3回目となる。本記事では、第1部の様子をレポート。
開演前には、『Glee』でシュー先生の日本語吹き替えを務めた森川智之によるアナウンスが! 粋な計らいに、始まる前から自然と期待に胸が膨らむ。会場の照明が落ちると、まず『Glee』のピアノマンでお馴染みのブラッド・エリスが登場。ドンドンと胸を打つような迫力のある音と共に始まったのは、フランク・シナトラの「Come Fly With Me」だ。中央から堂々と登場したマシューを、割れんばかりの拍手が迎える。
2曲目「Thinking Out Loud」が始まると、白い服に身を包んだ2人のダンサーがどこからともなく現れる。近づいたり、離れたりと、ステージをめいっぱい使って動き回り、全身を使って歌の世界観を表現。最後にはマシューが女性の手をつかんで離さず、会場に笑いが起きる場面も。
3曲続けて歌い上げた後、マシューが「こんにちは! 初めまして、マシュー・モリソンです」と日本語で挨拶。続けて英語で日本への愛を語り、「日本に毎年戻ってきたい」と宣言した。立て続けに発せられる嬉しい言葉に、会場中が湧く。
そして、昨年のコンサートで好評だったミュージカル『雨に唄えば』より「Singin" in the Rain」を今年も披露。マシューは歌いながら踊れる楽しいこの曲が大好きなのだそう。傘を片手に、軽やかにステップを踏みながら歌い上げる姿は、美しいの一言に尽きる。
2017年に子どもが生まれたマシュー。その頃からディズニーを聴く機会が多くなったんだとか。そのため、今回のコンサートは『アラジン』のほかにも、『ジャングルブック』『ターザン』などディズニーの曲が盛りだくさん。ミュージカルに馴染みのない人でも楽しめるコンサートであった。
また、途中マシューに直接質問できるコーナーも。マシューは好きな日本の食べ物を聞かれ、「アメリカでもお寿司は食べられるけど、日本の方が美味しい。日本のお魚は幸せなんじゃないかな? それを食べると僕もハッピーになる」と答えるなど、ユーモアあふれる回答でファンと交流。質問をしてくれたファンには握手とハグのご褒美があり、マシューのファンへの愛情が伺えた。
有名なミュージカル曲や、人気の洋楽ポップスなど様々な音楽に触れることができ、『Glee』ファンはもちろん、それ以外も誰でも楽しめるコンサート。観客の満足度の高さを示すように、最後は自然とスタンディングオベーションが起きていた。
2度に分けて行われた公演の内容を凝縮してお届けする「マシュー・モリソン in コンサート 2019」は、6月8日(土)10:00よりWOWOWライブで放送。また、WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信中。
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マシュー・モリソン
「マシュー・モリソン in コンサート2019」
©2018 MATTHEW MORRISON IN CONCERT.