『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のあの人、「シットコムがやりたい!」

6月28日(金)より公開となる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で、前作から引き続きスパイダーマンことピーター・パーカーのメイおばさんを演じるマリサ・トメイが、シットコムに出演したいと明かした。

今年5月に行われた米ABCによる生放送イベント「Live In Front of a Studio Audience」の一環として、1970年代に放送されたファミリーシットコム『All in the Family(原題)』を再現させる番組で、一家の母親イディス・バンカーを演じたマリサは、この番組がきっかけにTV界にカムバックしたいと思ったという。1992年の映画『いとこのビニー』でアカデミー賞助演女優賞を受賞した彼女は映画界をメインに活動しているが、キャリア初期にリサ・ボネ共演のシットコム『A Different World(原題)』で1シーズンの間レギュラーを務めていた。近年もゲストだが、『Empire 成功の代償』『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』といった人気ドラマに出演している。

米Varietyのポッドキャスト番組「My Favorite Episode」に出演したマリサは、「少しの間一カ所にいたくて、しばらくこういった番組に出たいと思っていたの。人生の異なる段階にいるっていうのもあるかもしれないけど、生放送の『All in the Family』に出演した後、エージェントにしつこく"シットコムをやりたい!"って言ってたの。"シットコムなんてやりたくないでしょ"って返されちゃったわ。でも私は本当にシットコムがやりたいの!」とコメントした。観客の前に立って演じるのが好きとも語り、シットコム熱がかなり上がっているようだ。

そもそもマリサが「Live In Front of a Studio Audience」に携わった経緯は、本イベントを手掛けるノーマン・リア(『ワンデイ -家族のうた-』)とは30年来の友人で、以前から一緒にTVのプロジェクトで組もうと話していたことがきっかけだという。今回リアに声を掛けられて出演を快諾したことも明かした。

そんなマリサの最近のお気に入りのドラマは、Netflixオリジナルドラマ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』だそう。本作は、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のナターシャ・リオン演じる主人公ナディアが、自身の誕生日パーティに参加した夜、車に轢かれて死んでしまう。しかし、死んだ直後にそのパーティ会場に戻っており、何度その日をやり直しても最後には再び死んでしまい同じ夜を繰り返すことになるという彼女の悲劇がコメディタッチで描かれている。

マリサは本作が配信開始された日にイッキ見してしまったそうで、「すごく良い本を読むような体験ね。なかなか忘れられないし、このシリーズにはたくさんの重なり合った層があるわ。主人公は母親と一緒に乗り越えてきた物事のおかげで(災難に)耐えられているわけで、母親から受け継いだものを伝える物語よね。女性の比喩となるロシアン・ドールは、常に私たちの中に存在するのよ」と、シリーズが伝えようとしているメッセージを分析している。

最後に彼女は生放送の『All in the Family』に出演できたことについて、「ずっと長い間、TVの黄金時代の番組に関わりたいと思っていたから、1週間という短い間だったけど多少なりとも出演できて本当にラッキーだったわ。TVの黄金時代は無視できないもの!」と締め括っていた。マリサはTV界にカムバックしたい願望が高まっていることから、近いうちに実現する可能性があるかもしれない。(海外ドラマNAVI)

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マリサ・トメイ
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