『スター・ウォーズ』シリーズと『ブラックパンサー』にそれぞれ出演している俳優二人が、アカデミー賞作品賞に輝いた奴隷をテーマにした映画『それでも夜は明ける』の監督スティーヴ・マックィーンが製作総指揮・脚本を手がける新作ドラマ『Small Axe(原題)』に出演することが分かった。米Varietyが報じている。
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この度『Small Axe』に出演することになったのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と続編『最後のジェダイ』のフィン役で知られるジョン・ボイエガと、マーベル映画『ブラックパンサー』で主人公ティ・チャラ(ブラックパンサー)の妹シュリを演じるレティーシャ・ライト。
英BBCが製作するアンソロジードラマ『Small Axe』は、1960年代後半から1980年代前半を時代背景としたロンドンの西インド人コミュニティが舞台となる。全6話となるシリーズで5つの異なる物語が進行し、タイトルはカリブ海地域に伝わる「If you are the big tree, we are the small axe(あなたが大木なら、私たちは小さな斧――自分たちが思うより私たちは力を持っている、末端から発せられる声であっても巨大な声に挑戦することができる)」というジャマイカの諺に由来しているという。また、1973年にリリースされたボブ・マーリーのアルバム「Burnin"」にも同じタイトルの曲が収録されているそうだ。
ロンドン市内にて撮影が進んでいる本作は、すでに5年の準備期間を経ており、マックィーンは「私が現在、自分のことをブラックブリティッシュ(イギリス系の黒人)と呼ぶに至るまでの経緯、最初の西インド人移民そして私の両親が経験した道を追体験し、見直し、調べたかったんだ」と話す。
現時点でジョンとレティーシャが演じる役柄は明かされていないが、他には『ブラック・ミラー』などに出演しているマラカイ・カービー、『ダ・ヴィンチと禁断の謎』のショーン・パークス、『ライン・オブ・デューティ』のロシェンダ・サンダル、『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』のアレックス・ジェニングス、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のジャック・ロウデンの出演も決定している。
マックィーンとともに製作総指揮に名を連ねるのは、『フランケンシュタイン・クロニクル』で製作総指揮を担い、『アザーマン -もう一人の男-』でもタッグを組んだデヴィッド・タナーとトレイシー・スコフィールドなど。
『スター・ウォーズ』シリーズで注目されたジョンは、アクション大作映画『パシフィック・リム:アップライジング』にジェイク・ペントコスト役で主演し、トム・ハンクス主演のSFサスペンス映画『ザ・サークル』やサスペンス映画『デトロイト』にも出演。対するレティーシャは、マーベル映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と続編『~エンドゲーム』にもシュリ役で登場している。
『Small Axe』は英BBC Oneで2020年に放送予定。アメリカではAmazon Prime Videoで配信されるため、日本でもストリーミングされる可能性が高そうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:
左からレティーシャ・ライト (C) JW/Famous
ジョン・ボイエガ (C) JMVM/FAMOUS