「アンナ・カレーニナ」のドラマ版が製作へ、アガサ・クリスティー作品の脚本家が脚色

「戦争と平和」や「復活」などで知られるロシアの文豪レフ・トルストイが1877年に出版した長編小説「アンナ・カレーニナ」。1900年代前半から何度も映画・TV化され、最近では2012年にキーラ・ナイトレイ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)とジュード・ロウ(『キャプテン・マーベル』)出演で製作されている本作が、TV版としてお目見えすることが明らかになった。米Deadlineなどが報じている。

物語は、1870年代のロシアを舞台に、政府高官カレーニンの妻アンナの波乱に満ちた人生を描いたもの。青年将校と出会い全てを捨てて真実の愛に生きる道を選んだアンナだが、不品行が知れ渡り社交界から閉め出された二人は次第に気持ちがすれ違い始め、周囲の人間関係も複雑に絡み合いながら泥沼の様相を呈していく...という世界文学に大きな影響を与えたストーリーだ。

脚本を執筆するのは、『ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女』や『リメンバー・ミー 水底の女』で知られるグウィネス・ヒューズで、英BBCスタジオ後援の製作会社Expectationが製作する。ヒューズは、ミステリーの女王と異名をとるイギリス出身の推理作家アガサ・クリスティーによる作品「死が最後にやってくる」を元にしたBBCのミニシリーズの脚本を担当し、最近では名誉殺人をテーマにした英ITVによる新作ドラマ『Honour(原題)』でもペンを執っている。

「アンナ・カレーニナ」は数多くの映画版のほか、2000年には全4話のミニシリーズ化もされている。その時のアンナ役は『ハリー・ポッター』シリーズでナルシッサ・マルフォイを演じたヘレン・マックロリーで、アンナの夫カレーニン役は『ゲーム・オブ・スローンズ』でスタニス・バラシオンに扮したスティーヴン・ディレイン、そしてアンナの不倫相手ヴロンスキー役は『グレイズ・アナトミー』のオーウェン・ハント役で知られるケヴィン・マクキッドという顔ぶれだった。

名作と言われる作品なだけに、今回の新作ドラマのキャスティングも気になるところだ。本作に関する続報が入り次第、お届けしていきたい。

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映画『アンナ・カレーニナ』のワールドプレミアに登場したキーラ・ナイトレイとジュード・ロウ
(C)JMVM/FAMOUS