J・R・R・トールキンの長編小説「指輪物語」を実写化した大ヒット映画シリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』。そのドラマ化が米Amazonで進められていることはすでにお伝えした通りだが、この度ついにキャストの名前が浮上したようだ。米Deadlineが報じている。
今回報じられたのは、オーストラリア出身の新鋭女優マルケラ・カヴェナー。1975年の同名映画をドラマ版にしたAmazonのミステリードラマ『ピクニックatハンギング・ロック』や、英BBCのミニシリーズ『The Cry(原題)』といった自国オーストラリアを舞台にした作品で活躍している。
Amazon、マルケラともにこの報道に関してはノーコメントとしているが、関係筋によると彼女が演じるのはタイラという名のキャラクターだという。原作にタイラという名前のキャラクターはいないので、今回のドラマ用に新たに書き加えられた可能性も高い。キャストとしてはほかに、映画シリーズで魔法使いのガンダルフを演じたイアン・マッケランが、再び同役を演じるかもしれないと以前ほのめかしていたこともあるが、彼の出演については今回言及されていない。
クリス・プラット主演『ジュラシック・ワールド/炎の王国』やユアン・マクレガー主演『インポッシブル』の映画監督として知られるJ・A・バヨナが最初の2話でメガホンを取り、脚本はJ・J・エイブラムスによる映画『スター・トレック』シリーズの次回作も担当する二人、ジョン・D・ペインとパトリック・マッケイに決まっている。本作は米HBOの大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』に対抗して製作されたと言われており、そのライバル作の脚本を全8シーズンにわたって担当したブライアン・コグマンも参加する。
詳しい内容は明かされていないが、時代設定としては映画版1作目の前日譚になり、サウロンの登場とそもそも指輪がどう作られたのかという経緯が語られるのではないかと伝えられている。なお今年3月、公式Twitterは「第二紀へようこそ」とツイートし、ファンに本作が約3400年間にわたる第二紀の物語であることを示唆していた。
Welcome to the Second Age: https://t.co/Tamd0oRgTw
— The Lord of the Rings on Prime (@LOTRonPrime) 2019年3月7日
すでに複数シーズンの製作が決定し、1シーズンだけで1億ドル~1億5000万ドル(約107億円~161億円)は下らない超大作になるとも報じられている。期待が膨らむドラマ版『ロード・オブ・ザ・リング』のキャストや内容については、新たな情報が入り次第、随時お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
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映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
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