『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』ファイナルシーズンは、米メディア絶賛

Netflixの大人気ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の最終章となるシーズン7が、7月下旬に公開された。人気シリーズの最終回は、ファンたちの期待も高まることからストーリーに賛否両論が起こることもあるが、本シリーズはどのような終わりを迎えるのか―。刑務所内で友情を築いた面々の姿を見られるのは、これがラストになる。

■パイパーとアレックスの恋の行方は?

10年前に当時の恋人アレックスに騙されて犯した罪のせいで、突然15カ月の刑務所暮らしを言い渡されたお嬢様パイパー。前シーズンで刑期を終え晴れて出所したが、久しぶりの「外の世界」での生活はなかなかうまくいかない。また、所内で再会し、よりを戻すことになったアレックスを檻の中に残してきたのが心残りだ。パイパーとアレックスの二人はどうなるのか? そして、ほかの囚人たちはどうなっていくのか?

■最終シーズンはファンサービスてんこ盛り

実話をもとに書かれた小説が原作となっている『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』。女子刑務所の事実や囚人たちの人間模様が赤裸々に、かつユーモアいっぱいに描かれ、2013年の配信開始から7年、絶大な人気を誇っている。

そのファイナルシリーズとなるシーズン7について、米Hollywood Reporterは「ここ数年で、もっともよく作られたシーズン」と評価。「そつなく政治的メッセージが散りばめられ、大変面白く、とてもドラマティック」と書き、配信開始日により本年度のエミー賞にはノミネートされていないが、総なめにできるほど優れたシーズンになっているとべた褒めしている。

また、米Entertainment Weeklyも同様に称賛している。「長く続いたシリーズを終わらせるということには、義務が多くつきまとう」と書く同誌。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のファイナルシーズンは、その責務を十分に果たした内容であると評価する。

これまで登場したキャラクターたちを再び姿を見せるなどのファンサービスがふんだんに盛り込まれているだけでなく、シリーズの最終章でありながら新しい登場人物を加え、現在アメリカで大きな問題となっている不法移民にも触れている。

テーマである女性軽視、人種差別などの社会問題を盛り込み、視聴者を楽しませながら現実社会の問題を投げかける。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』は、Netflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflixオリジナルドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』シーズン7