トム・ホランド主演のリブート版『スパイダーマン』シリーズでメガホンを取ったジョン・ワッツと、Netflixの英国王室ドラマ『ザ・クラウン』に出演したあのベテラン俳優が、米FXの新作ドラマ『The Old Men(原題)』でタッグを組むことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
『The Old Men』はトマス・ペリーによる同名ベストセラー小説のドラマ化となり、主人公は10年前に不正を働いてCIAから逃走し、それ以来行方をくらませているダン・チェイス。暗殺者がその息の根を止めようとした時、年老いた諜報員は未来を確かなものにするために過去と向き合わなければならないと悟るのだった――。
『スパイダーマン』シリーズのほかには、ホラー映画『クラウン』やケヴィン・ベーコン主演の刑事サスペンス映画『COP CAR/コップ・カー』で脚本・監督を務めたワッツと組むのは、『ザ・クラウン』で英首相ウィンストン・チャーチルを演じて6度目のエミー賞受賞を果たしたジョン・リスゴー。ジョンが本作で演じるのは、思いやりと冷酷さを兼ね備えた知的でタフなハロルド・ハーパーで、個人的に手痛い損失を経験した後でFBIの仕事に呼び戻されるという役どころだ。身を潜めているダンと過去に因縁のあるハロルドが彼を追い詰めていく様子が描かれる。
『ガープの世界』と『愛と追憶の日々』で2度アカデミー賞助演男優賞候補になったことのあるジョンは、気弱な心優しい男性から悪役まで幅広い役柄をこなす演技派として知られ、犯罪スリラードラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』のシーズン4に連続殺人鬼のトリニティ・キラー役で出演。近年はクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』やミュージカルコメディ『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』に登場していた。
主人公ダン役には、マーベル映画『アイアンマン』でオバディア・ステインに扮したほか、『キングスマン:ゴールデン・サークル』や『トロン:レガシー』に出演しているジェフ・ブリッジズが演じることがすでに決定している。なおダン役は、『パルプ・フィクション』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズのニック・フューリー役でも知られるサミュエル・L・ジャクソンが主演すると2017年に報じられていたが、なぜジェフに変更になったのかは不明だ。
企画・脚色・製作総指揮を務めるのは、海賊アクションドラマ『Black Sails/ブラック・セイルズ』で指揮を執ったジョナサン・E・スタインバーグとロバート・レヴィーン。主演のジェフとワッツ監督、さらにウォーレン・リトルフィールド(『FARGO/ファーゴ』)、ダン・ショッツ(『Black Sails』)、デヴィッド・シフ(『サウスポー』)も製作総指揮に名を連ねる。この秋に撮影開始予定。(海外ドラマNAVI)
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『ザ・クラウン』
(C)Alex Bailey/Netflix