Netflixが法律違反!? 米FOX重役の引き抜き案件で敗訴

今年3月にディズニーに買収された21世紀FOXが、Netflixが法律違反を犯して自社の重役を引き抜いたとして相手側を訴えていた裁判に勝利したことが明らかとなった。米Varietyが報じている。

FOXのNetflixに対する訴訟はそもそも、Netflixが2015年の後半と2016年の夏、FOXとの2年契約が満了となっていなかった重役のマルコス・ワルテンバーグとタラ・フリンを、それぞれ2倍の給与で雇用したことに端を発する。

FOXには彼ら二人とさらに2年の契約を結ぶ選択肢があり、FOXが結んでいた契約では従業員は他の仕事を探すことを禁止されており、雇用者が契約に違反した場合はFOXが差し止め命令を得る権利があったとのこと。

2016年9月にFOXは、NetflixがFOXの従業員に契約違反をそそのかし、有期雇用契約を無効にしようとしたとして告訴。これに対しNetflixは、FOXの従業員が契約から解放されるものと見込み、契約には法的強制力がないと主張。また、雇用者との契約を延長する一方的な権利を雇用主に与えることは、7年以上の任期の契約を禁じるカリフォルニア州の「7年ルール」に違反しているとも訴えていた。

しかし今年11月25日に行われた暫定判決でサンタモニカ上級裁判所のマーク・グロス判事は、Netflixがワルテンバーグおよびフリンが結んでいるFOXの契約を意図的に妨害し、そうすることでFOXの費用で独自の経済的利益を追求しようとしたことは間違いないとして、そのような行為は正当化されないと述べていたという。

続けて判事は、暫定判決を吟味した上で今月10日(火)に最終判決を下した。その判決内容は、NetflixにFOXの従業員を引き抜くことを禁止し、有期雇用契約の有効性を認める差し止め命令を発行するというものだった。

FOXの弁護士は、「この判決は、Netflixの意図的な法律違反を非難するだけでなく、同様に重要なこととして、従業員の権利と選択を再確認して保護することになるでしょう」とコメントしている。

対するNetflix側の弁護士は、「FOXの違法な契約により、従業員がもはや望んでいない仕事や市場価格よりもはるかに低い給与に縛られたままになってしまいます。エンターテイメント業界で働く人々が、実質的に他のすべてのカリフォルニア州の人々と同じ権利を持ち、どこで働くかを自分で選択できるようにするために戦い続けます」と述べ、上訴する構えを見せている。(海外ドラマNAVI)