『アグリー・ベティ』クリエイターが45歳で急逝...キャストが追悼メッセージ

米ABCの人気コメディドラマ『アグリー・ベティ』で企画・脚本・製作総指揮を務めたシルヴィオ・ホータが、45歳の若さで急逝したことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

ホータは1月7日(火)、故郷であるフロリダ州マイアミのモーテルで亡くなっているところを発見された。マイアミ・デイド郡の検視官によれば、銃による自殺だという。遺族は声明の中で、ホータが依存症とウツに苦しんでいたことを明かしている。

コロンビアのテレノベラ『ベティ~愛と裏切りの秘書室』のハリウッド版リメイクとして、2006年から4シーズンにわたり放送された『アグリー・ベティ』。開始当時に32歳だったホータは本作のパイロット版の脚本でALMA賞とNAACPイメージ・アワードを受賞し、シーズン2の脚本でもそれらの賞の候補入り。プロデューサーの一人として2007年のエミー賞作品賞ノミネートも果たしていた。

ホータは1998年のホラー映画『ルール』やSFホラーコメディドラマ『The Chronicle(原題)』でも脚本を担当。また、『アグリー・ベディ』でベティの恋人ヘンリーを演じたクリストファー・ゴーラム主演のSFドラマ『Jake 2.0(原題)』でクリエイター・脚本を務めていた。『アグリー・ベティ』終了後、2015年に米NBCで『The Curse of the Fuentes Women(原題)』という新作ドラマの脚本・製作総指揮を手掛けたものの、同作はシリーズ化にこぎ着けることができなかった。しかし2018年10月、女優としても活躍するシンガーのメアリー・J・ブライジ(『アンブレラ・アカデミー』)やプロデューサーのゲイル・バーマン(『ALPHAS/アルファズ』)とともに米FOXの音楽ドラメディドラマ『Move(原題)』で共同で指揮を執る予定だと報じられていた。

ホータの突然すぎる死を受けて、『アグリー・ベティ』のキャストたちが追悼メッセージを投稿している。


本作の主役としてエミー賞やゴールデン・グローブ賞を受賞し一躍スターの仲間入りを果たしたアメリカ・フェレーラは、ホータや製作総指揮でソフィア役で出演もしていたサルマ・ハエックと一緒に写っている画像をInstagramに投稿。「呆然としているし、胸が張り裂けそう。彼が持つ才能と創造性のおかげで、私をはじめとしたみんなは喜びと光を得ることができた。遺族や彼を愛する人たちはとても苦しんでいるはずよ。『アグリー・ベティ』のファミリーも大きな喪失感に襲われているわ」と悲しい胸の内を綴った。


そしてウィルミナ・スレイター役のヴァネッサ・ウィリアムズも彼とのツーショット写真に添えて、「まだショック状態よ。彼の創造性と情熱が恋しいわ。どうか安らかに」とコメントしている。

多くのファンを楽しませてくれたホータの冥福を心よりお祈りしたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:

アメリカ・フェレーラのInstagram