『グレイズ・アナトミー』シーズン1からのレギュラーがついに降板...

シーズン16に突入している米ABCの大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』。『ER 緊急救命室』を抜いて医療ドラマとして最も長寿番組となっている本作で、シーズン1からレギュラーを務めてきたキャストが降板したことが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

今回卒業を発表したのは、アレックス・カレフ医師役のジャスティン・チェンバース。彼の降板発表は1月10日(金)だが、実はアレックスにとって最後のエピソードはすでに放送されたようだ。それは昨年11月14日に放送されたシーズン16第8話「My Shot(原題)」で、翌週にオンエアされたシーズン前半の最終回となる第9話ではアレックスは病気の母親を看病するために故郷に帰ったとして不在だった。Deadlineは、シリーズ通算350話だった「My Shot」を最後にそのままフェイドアウトするものと見ている。

ジャスティンはシリーズの卒業を発表した声明で、「自分の人生における過去15年間の大半を占めている番組やキャラクターに別れを告げるのに適切な時などありません。ですが、ここしばらくの間、私は演じる役柄とキャリアの選択肢を多様化させたいと考えていました。そして50歳が目前となり、際立って協力的な妻と素晴らしき5人の子どもたちに恵まれた今が、その時なのです。『グレイズ・アナトミー』から前進するにあたり、ABCのファミリーと(クリエイターの)ションダ・ライムズ、オリジナルのキャストメンバーであるエレン・ポンピオとチャンドラ・ウィルソンとジェームズ・ピッケンズ・Jr、その他の過去と現在における素晴らしいキャストとスタッフ、そしてもちろんファンとともに経験した、普通では味わえないような素晴らしい体験に感謝しています」と述べている。

ジャスティンが声明で言及している通り、彼の退場を受けて、本作におけるオリジナルキャストは、主人公メレディス・グレイ役のエレンとミランダ・ベイリー役のチャンドラ、リチャード・ウェーバー役のジェームズの3人のみとなった。

シーズン1からの主要キャストであったその他の人々、メレディスの最初の恋のお相手だったデレク・シェパード役のパトリック・デンプシーはシーズン11で、エレンの親友クリスティーナ・ヤン役のサンドラ・オーはシーズン10で、イジー・スティーヴンス役のキャサリン・ハイグルはシーズン6で、ジョージ・オマリー役のT・R・ナイトはシーズン5でそれぞれ降板している。

2005年から本作に出演する以前のジャスティンは、2001年にジェニファー・ロペス主演のロマコメ映画『ウェディング・プランナー』や「三銃士」のダルダニアンに扮した映画『ヤング・ブラッド』、2003年にスタートした人気ドラマ『コールドケース』などに出演。『グレイズ・アナトミー』のレギュラーとなった以降の15年間で関わったほかの仕事は、デヴィッド・フィンチャー監督のサスペンス映画『ゾディアック』、サミュエル・L・ジャクソン主演のサスペンス映画『レイクビュー・テラス 危険な隣人』、マーク・ウォルバーグ主演のサスペンス映画『ブロークンシティ』、コメディドラマ『Swedish Dicks(原題)』くらいだった。基本的に毎シーズン24話前後と多忙だった『グレイズ・アナトミー』を終えたジャスティンがこれからどんな活躍を見せてくれるのか、注目していきたい。

『グレイズ・アナトミー』はすでにシーズン17へ更新されており、シーズン16の後半エピソードは米ABCにて1月23日(木)より放送される。(海外ドラマNAVI)

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『グレイズ・アナトミー』
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