NHKで放送決定!"歌なし"ストーリー重視の英国ドラマ『レ・ミゼラブル』

"レ・ミゼラブル"といえば、歌劇やミュージカル映画などのイメージが強いが、英BBC Oneがストーリー重視でリメイクに挑んだドラマ版『レ・ミゼラブル』の吹替え版が3月15日(日)、NHK総合で放送されることが決定した。

1862年に執筆されたフランス文学界の巨匠ヴィクトル・ユゴーの同名小説をドラマ化。従来のミュージカル版「レ・ミゼラブル」とは一線を画し、歌を使わず、ストーリーに重点を置いてリアルにスケール感たっぷりによみがえらせた作品。コゼットが生まれる前のファンテーヌの人生や、彼女がなぜシングルマザーとして生きることになったのかなど、これまであまり知られることのなかったストーリーが語られる。

脚本を手掛けるのは、NHKでも放送した2016年のミニシリーズ『戦争と平和』や、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』、TV映画『高慢と偏見』、政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』などで知られるアンドリュー・デイヴィス。歴史や人物の背景を詳細かつドラマチックに描き、物語は新たな命を与えられ、リアルに迫ってくる。ミュージカルや映画を見た、原作を読んだ、初めて、など、あらゆる視聴者が満足できる作品に仕上がっている。

舞台は1815年のフランス。一斤のパンを盗んで投獄されたジャン・バルジャンは19年もの間、服役することに。刑期を終えたあと町に出るも、行き交う人々の冷たさに心がすさむ。そんな中、ある一人の司教と出会ったバルジャンは、司教の心からの優しさに触れ、人生をやり直そうと決意するが...。

主人公ジャン・バルジャンを演じるのは、『アフェア 情事の行方』や『THE WIRE/ザ・ワイヤー』のドミニク・ウェスト。主人公を追う刑事ジャベール役には、映画『グローリー/明日への行進』でゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされたデヴィッド・オイェロウォ、そして娘のために身を売るファンテーヌ役は、『あと1センチの恋』や『白雪姫と鏡の女王』のリリー・コリンズが扮する。

その他、映画『女王陛下のお気に入り』で昨年アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞をW受賞、今年は『ザ・クラウン』でゴールデン・グローブ賞を受賞したオリヴィア・コールマンや、シェイクスピア劇に多数出演し、話題作『グッド・オーメンズ』にも姿を見せるデレク・ジャコビら豪華キャストが脇を固めている。

吹替え版の声優はジャン・バルジャン役ドミニクの声を『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』ギブスでもおなじみ井上和彦。ジャベール警部役には『Marvel パニッシャー』のジョン・バーンサルの声をあてる坂詰貴之、ファンテーヌ役の声を『スター・ウォーズ』のレイで知られる永宝千晶が担当する。そのほか、マダム・テナルディエ役に林真里花、コゼット役に寿美菜子、マリウス役に細谷佳正らが名を連ねている。

貧富の差や信条の違いで、社会のギャップが広がりつつある今だからこそ、「レ・ミゼラブル」の世界観が胸を打つ。ミュージカルや映画で知られる不朽の名作で新たな感動を。ドラマ『レ・ミゼラブル』吹替え版はNHK総合にて3月15日(日)よる11時より日本初放送。(海外ドラマNAVI)

Photo:『レ・ミゼラブル』 (C) BBC Lookout Point